焼酎を世界へ──新しい薬草酒『KIZASHI AMARO』の誕生
神奈川県相模原市のクラフトリキュールブランド「SCARLET」を展開する伊勢屋酒造が、福岡県朝倉郡の天盃と共同開発した『KIZASHI AMARO - TENPAI EDITION -』を発表しました。これは、日本の蒸留文化をもとに、焼酎をベースにした新たな薬草酒です。日本国内ではもちろん、2026年7月にはニューヨークのマンハッタンを舞台に限定発売される予定です。
焼酎の新しい定義
最近の世界のBARシーンでは、メキシコのメスカルやブラジルのカシャッサなど、地域の蒸留酒が再評価される中、日本の焼酎が新たな可能性を見せているのです。今回のプロジェクトは、焼酎を単なる伝統的な酒として捉えるのではなく、BAR文化の中で新しいスピリッツとして位置付けることを目指しています。焼酎そのものが持つ穀物の旨味や柔らかな香りを活かし、カクテルやリキュールの新たなベースとして提案するものです。
『KIZASHI AMARO』は、通常アマーロがニュートラルスピリッツを基にし、ハーブや薬草を浸漬して造られるのに対し、天盃の麦焼酎をベースにしています。そのため、焼酎の特徴を最大限に引き出し、38種類の薬草とハーブを使用することで、様々な层の苦味や甘味、香りを重ねた独特の風味が創出されています。
日本各地のボタニカルを届ける「FRIENDS OF SCARLET」
さらに、「フレンズオブスカーレット」は、日本各地の植物や文化を通したアマーロの旅を提案しています。第一弾としては東京・八丈島の素材を使ったアマーロが発表され、今回は福岡の天盃とのコラボレーションが実現しました。職人が一つ一つ丁寧に仕立て上げたボトルには、その土地の香味が詰まっています。このプロジェクトは今後も続き、北海道や長野など、他の地域の植物も取り入れていく予定です。
天盃の特徴とセミナーの開催
天盃は、福岡県朝倉郡に拠点を置く焼酎蔵で、「蒸溜を磨く」という理念のもと、麦焼酎の品質を追求してきました。現在、14か国にその製品を輸出しており、食とのペアリングが評価されています。また、この『KIZASHI AMARO』の発売に合わせ、福岡でプロフェッショナル向けのセミナー「焼酎&アマーロセミナー」を開催します。このセミナーでは、異なる蒸留文化の接点について触れながら、テイスティングやカクテルデモも行われる予定です。
SCARLET®を通して見える日本のアマーロ
「SCARLET®」は、1800年代のアマーロの古典レシピを参考にし、多様なボタニカルを用いて丁寧に仕立てたクラフトリキュールです。自然と人が調和した製造過程を経たこのアマーロは、単なる伝統の再現ではなく、日本独自の風土を反映した新たな文化を提案しています。この魅力溢れるリキュールは、ストレートやロックのほか、カクテルのベースにも最適です。
伊勢屋酒造の理念
最後に、伊勢屋酒造は、神奈川県相模原市でアマーロ専門のクラフト酒造を運営しています。手作業による製造過程は、全て無添加で行われ、地域の植物の魅力を丁寧に引き出しています。これにより、他にはない独自の香りや風味をお届けしています。この魅力的なボトルやイベントの情報は、公式サイトやSNSでも発信されていますので、是非ともチェックしてみてください。
新しい焼酎文化の時代が実現する中、私たちの目にどんな新しい風味が飛び込んでくるのか、楽しみです。