デジタル化の重要性
運送業界では、業務の効率化や安全対策が求められています。特に近年では、デジタル技術を活用した業務改善が急速に進んでおり、企業はその流れに追随する必要があります。そんな中、東洋陸送社が行った運行管理業務のデジタル化は、業務効率の向上や安全性の確保において新たな一歩を踏み出した事例です。
導入背景:多くの課題に直面
神奈川県に本社を置く東洋陸送社は、16の拠点を展開し、398名の従業員を抱える運送業者です。従来、同社の業務は以下のような課題に直面していました。
1.
配車や請求業務の分断: 手書きやExcelによる作成が行われ、特定の社員に依存する状況が続いていました。
2.
運行管理の遅延: タコチャートや日報集計に頼っており、計算ミスが発生しやすい環境でした。
3.
労働時間管理の非効率: 手作業での集計が必要であり、間違いが起こりやすい状況でした。
4.
点呼業務のアナログ化: 全拠点での対面点呼が求められたものの、記録はアナログで時間を浪費していました。
これらの問題を解決するために、東洋陸送社はナブアシストと連携し、一連のデジタルシステムを導入することを決定しました。
デジタルシステム導入の成果
1. 配車・請求業務の一本化
『Navisia運送販売クラウド』を導入することで、受注から配送、請求処理までの業務を一元管理しました。これにより、事務作業時間は約40%削減され、業務の属人化も解消されました。
2. 運行管理の効率化
『ITP-WebService V3』の導入により、リアルタイムで車両の位置を把握でき、迅速な安全指示が可能になりました。事故発生時にはドラレコ映像が即時に確認できるようになり、事故率も継続的に低下しています。
3. 労働時間の自動集計
『Navisia乗務員時計』を使用することで、デジタコからのデータを自動で集計できるようになりました。これにより、手作業での集計が不要になり、対応工数が約80%削減され、リアルタイムでの法令遵守状況の把握が可能に。
4. 点呼業務のデジタル化
『点呼+』を導入し、アナログ作業から脱却。全拠点で同一のシステムを使用することで、点呼の質も均一化され、業務の効率が向上しています。
定着を支えるための運用推進
システムの導入時、ナブアシストは本社に専任の担当者を配置し、各営業所への実践的な指導を行いました。従業員にとって必要な情報を適切に提供し、これまでのアナログ業務からのスムーズな移行を実現しました。これにより、新たなシステムの運用が円滑に進みました。
今後の展望
東洋陸送社は、デジタル化による業務効率の向上をより進めていく考えを持っています。全拠点における事務作業の削減率40%を達成することを目指し、さらに一部残るアナログ業務をシステム化していく方針です。また、点呼業務に関しても、次のフェーズとして自動点呼や遠隔点呼に対応していくための準備を進めています。これは、運行管理の効率をより一層高め、ドライバーの健康と安全を守るための重要なステップです。
東洋陸送社の今後の取り組みに期待が寄せられています。