デジタル化時代の新しい選択肢
ネットアップ合同会社(NetApp)が、Equinixと協力し、SAPアプリケーション向けの新しい仮想化サービスを発表しました。このサービスは、VMware Cloud Foundation (VCF)上で稼働するSAP S/4HANAおよびSAPレガシー ワークロードを対象とし、ユーザーにとってコスト効率が高く、安全性に優れたソリューションを提供します。
企業のニーズと市場動向
SAP顧客は、従来のSAP ERPのサポートが終了する中、高いコスト効率を求めると同時に、安全かつ堅牢なインフラのモダナイゼーションを必要としています。この新しいサービスを利用することで、現行のS/4HANAを運用している企業や、移行を検討している企業は、VCFとNetApp ONTAPによるマネージド仮想化環境に移行し、コストや運営の効率を最大化できます。
信頼性の高いインフラとサポート
ビジネスの基盤となるワークロードをモダナイズする際、企業は新たな性能やスケーラビリティの要求に対応できるインフラの必要性を強く感じています。NetAppとEquinixのサービスは、私たちの求める改良されたデータ環境を実現するための最適な選択肢です。
今回発表されたサービスは、VCFのプライベートクラウドとNetAppのインテリジェントデータインフラストラクチャを組み合わせ、顧客に対して高水準のマネージドソリューションを提供します。また、Kochasoftの技術的サポートを受けることで、企業はリスクを軽減し、迅速な価値創造を実現可能です。
各社のパートナーシップと展望
NetAppの最高商務責任者であるDallas Olson氏は、この新サービスがNetApp ONTAPの強みを引き出し、SAPアプリケーションにおける実績あるパフォーマンスと信頼性を提供すると説明しています。同時に、企業内のデータ環境が複雑化しているという現実に直面している技術チームにとって、このサービスはその解決策になると強調しています。
EquinixのBrian Stein氏も、企業におけるSAPアプリケーションのモダナイゼーション時に求められる信頼性とセキュリティに注目し、NetAppとの連携で柔軟性と管理性の向上を図ると述べています。
新サービスのコンポーネント
NetAppとEquinixの新しいSAPワークロード向けサービスは、以下の要素で構成されています:
1.
オールフラッシュストレージとデータ管理: NetApp ONTAPが提供するオールフラッシュストレージは、SAP環境のコストとセキュリティを最適化します。
2.
Equinixホステッドデータセンター: 安全で高性能なマネージドデジタルインフラストラクチャを提供し、お客様のニーズに適応します。
3.
データモビリティ: Equinix Fabric®により、安全で迅速なデータの移動が可能です。
4.
Broadcomプライベートクラウド: Agileでスケーラブルなインフラを提供し、高パフォーマンスを維持します。
5.
Kochasoftによる実装サービス: 顧客のニーズに則ったデータセンターからクラウドまでのITモダナイゼーションを推進します。
企業の信頼性と未来
KochasoftのEttienne Mong氏も、企業にとってビジネスクリティカルなシステムの重要性を強調し、NetAppとEquinixの強力なティームワークによって生成される高いパフォーマンスと信頼性を約束しています。次世代のビジネス環境において、このソリューションは顧客の進化を支える重要な要素となることでしょう。
NetAppとBroadcomは、これからのNetApp INSIGHT 2025にて、このサービスを紹介し、業界全体の変革をアピールする予定です。このように、この協業はSAP顧客にとって新たな可能性を広げ、デジタル化の波に対応していくものと期待されます。