勝山酒造の新たな挑戦
宮城県仙台市に本拠を持つ勝山酒造が、酒造好適米「蔵の華」を用いた新しい日本酒「伊達ノ黒船 純米大吟醸」を発売します。 これは、伊達政宗公が命じた1613年の慶長遣欧使節団によって航海された「サン・ファン・バウティスタ号」にインスパイアを受けた製品であり、地元の歴史と武士道精神が込められた特別な日本酒です。
蔵の華 8% 精米の特別な価値
「伊達ノ黒船 純米大吟醸」は、杜氏の後藤光昭氏が手掛け、米を8%まで丁寧に精米してから醸造されています。この精米歩合は、新酒の最大限のポテンシャルを引き出すことを目的としており、勝山酒造の独自技術が活かされています。 精米によって、米本来の旨味と香りが際立ち、果実の酸味とコクが見事にバランスを保っています。
自然な味わいと香り
この酒は、2つの異なる搾り方が用いられています。「遠心搾り」と「袋搾り」の2種類からなる「伊達ノ黒船」シリーズ。
- - 遠心搾り(仙臺箪笥被せ箱入り): 勝山独自の遠心分離技術によって、飲みやすさと軽やかさを実現。白ブドウや柑橘系の果実香が漂い、上品な甘さと酸味が絶妙に絡み合います。
- - 袋搾り(化粧箱入り): ゆっくりと搾られたこの純米大吟醸は、雑味のない透明感が特徴で、こくのある味わいと爽やかな吟醸香が楽しめます。
美術的要素を持つパッケージ
特に興味深いのは、商品のパッケージデザイン。
「伊達ノ黒船 -遠心搾り-」の被せ箱は、カリブ海や地中海をイメージした美しいマリンブルーに漆塗りが施されており、細やかな金具が飾られています。このパッケージは美しさと実用性を兼ね備えており、日本酒の魅力をさらに引き立てています。
限定販売と価格
「伊達ノ黒船 純米大吟醸」は、2025年5月中旬からの限定販売で、各300本のみの出荷となります。
- - 遠心搾り: 80,000円(税別)
- - 袋搾り: 25,000円(税別)
この希少性がさらに質の高さを物語っており、酒好きにはたまらない逸品となるでしょう。
勝山酒造の誇り
1716年に設立されて以来、勝山酒造は仙台地域の歴史とともに成長してきました。そのため、伝統の保守の中に革新を取り入れ、このように進化した日本酒を提供できることは、彼らにとって誇るべき業績です。 勝山酒造は日本酒業界においても高く評価され、過去にはアメリカのパーカーポイント95点という名誉も獲得しています。
結語
新しい歴史を刻もうとしている「伊達ノ黒船 純米大吟醸」。日本酒の未来を背負う伝統と革新の両方を体感することができる、そんな特別な一本をぜひ味わってみてください。