Concordiumブロックチェーン、インセンティブ・テストネット4を開始
Concordiumブロックチェーンがメインネットのローンチに向けた準備として、インセンティブ・テストネット4を始めました。この新しいテストネットは、ユーザーのアイデンティティを管理するために設計されており、複雑なビジネスフレームワークと統合を進めています。企業が顧客データの保存や保護から解放され、より安全な自己主権型デジタルアイデンティティの構築が可能になります。
テストネット4は、Concordiumのメインネットが2021年第2四半期にローンチされる前の最終的なテストネットとして機能し、このバージョンでは初めてスマートコントラクトが導入されます。また、メインネットでの運用に備えてトークノミックモデルもテストネット4で検証されます。
Concordiumの最高技術責任者であるTorben Pryds Pedersen氏は、この新しいテストネットの重要性について言及しています。「テストネット4でのスマートコントラクトの導入は、私たちのチームとコミュニティによる、多くの研究、開発、テストの集大成です。メインネットのローンチ前の最終試行として、スマートコントラクト開発者やRust開発者の参加を特に呼び掛けたいと思います。彼らからのフィードバックは、Concordiumがエンタープライズ向けに優れたプライバシーを提供するための重要な要素です」と語っています。
また、これまでのテストネット3に参加したユーザーには1,000万GTUが配布され、メインネットローンチ時にトークンとして利用できる予定です。さらに、テストネット4では、参加者がクリアすべき「チャレンジ」が設定されています。これには、スマートコントラクトの展開やノードの運用、トランザクションのストレステストなど多様な課題が含まれ、最大で1,500万GTUが報酬として与えられることになります。
テストネット4に参加するためには、ユーザーはGithubからソリューションを提出する必要があります。具体的な「チャレンジ」には、スマートコントラクトの展開や、異なる環境でのアイデンティティとアカウントの作成、複数のトランザクションの一括送信によるストレステストが含まれます。
詳細や参加方法については、
Concordiumの公式GitHubをご覧ください。
Concordiumは、著名な暗号技術者やソフトウェアエンジニアから成るチームによって開発されています。特に、Saxo Bankの創設者であるLars Seier Christensen氏が立ち上げたこのプラットフォームは、世界初のフィンテック・インターネットプラットフォームの一つです。チームには、著名な暗号研究者のIvan Damgård教授や、元ナスタック副会長のHans-Ole Jochumsen氏、マスターカードの副社長Peter Klein氏、Skypeの元COO Michael Jackson氏らがアドバイザーとして名を連ねています。
2021年1月には、Concordium財団が日本のFintech協会に加盟し、フィンテック領域におけるプライベートトランザクションを利用した公共ブロックチェーンの活用を進めることを発表しました。日本のステークホルダーとの連携を強めながら、コンプライアンスや規制に則った開発を進めていく方針です。
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Concordiumは次世代のレイヤ1ブロックチェーンとして、アイデンティティをプロトコルレベルで組み込んだ初のプラットフォームです。そのビジョンを推進するために、暗号技術者やビジネスの専門家と共に、従来のブロックチェーンの限界を克服する取り組みを続けています。
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