サウジアラビアとフォーミュラE、次世代を育成する教育プログラム開始
サウジアラビア公共投資基金(PIF)とフォーミュラEが新たに発表した教育プログラム「ドライビング・フォース」は、次世代のモビリティを担う若者たちにSTEM(科学、技術、工学、数学)教育の機会を提供します。このプログラムは、アメリカ、サウジアラビア、イギリスの学校で展開され、持続可能性に焦点を当てた実践的な教育を通じて、未来のエンジニアやイノベーターを育成することを目指しています。
「ドライビング・フォース」は、8歳から18歳までの学生を対象にしたもので、インタラクティブなワークショップや体験型学習、デジタル教材を通じて、科学や技術に対する理解を深め、実社会で役立つスキルを身につけさせることを目的としています。2025年末までに、5万人以上の学生に影響を与える計画があり、これは昨年6月のプログラム開始以来、最大規模の取り組みとなります。
このプログラムの初披露は、「マイアミE-Prix」の開催に先立ち、南フロリダで行われました。PIFは、持続可能なモビリティの推進に貢献するため、「E360」という前例のないパートナーシップを築いており、エクストリームHやE1電動パワーボートレースと連携を強化しています。これにより、PIFは電動モータースポーツにおけるリーダーシップを示し、次世代の持続可能な技術を育んでいます。
フォーミュラEのコメント
フォーミュラE・エクストリームH・E1の創設者兼会長であるアレハンドロ・アガグ氏は、「PIFとのE360パートナーシップにより、実社会にポジティブな影響を与える機会を探求してきました。『ドライビング・フォース』は、モータースポーツの可能性を広げ、未来の才能を刺激する重要な役割を果たしています」とコメントしています。彼はこのプログラムが持続可能な移動手段やグリーンテクノロジーにおいて、モータースポーツの未来を担う人材を育成するためのものだと強調しました。
また、PIFコーポレートブランド部門責任者のモハメド・アルサイヤド氏は、「私たちは電動モータースポーツの成長を先導しています。『E360』を通じて多くのパートナーと連携し、インパクトを最大化できたことは、次世代のイノベーターに力を与える大きなステップです」と語ります。
プログラム詳細
マイアミにあるKey Gates Charter Schoolでは、最初のワークショップが開催され、最大90人の学生が参加しました。この体験型ワークショップでは、アクティブラーニングを中心にした教育が行われ、学生たちにモータースポーツや持続可能性に関するSTEMキャリアへの関心を高める機会が与えられました。
「ドライビング・フォース」は、PIFの変革キャンペーン「Supercharged」の一環としても位置付けられ、次世代の電動モビリティを加速させる目的でも展開されています。電動レースの未来を再定義し、グリーンテクノロジーのきっかけとなるこのプログラムが、どのようにイノベーションを推進し、将来のビジョンに繋がっていくのかが注目されています。
観戦チケットの販売
フォーミュラEの東京大会である「Tokyo E-Prix」は2025年5月17日(土)・18日(日)に開催される予定で、観戦チケットはイープラスのウェブサイトから購入できます。電気自動車のレースだけでなく、音楽やエンターテインメントが融合した特別なイベントになります。
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このプログラムを通じて、次世代が持続可能な未来を築く力を得られることを期待しています。