老舗和菓子舗「たねや」がBtoBプラットフォーム導入
和菓子業界で長い歴史を持つ「たねやグループ」が、業務の効率化を図るために「BtoBプラットフォーム 受発注」を導入したとの発表がありました。明治5年に創業したこの老舗和菓子舗は、和菓子製造の「たねや」と洋菓子製造の「クラブハリエ」を展開しており、2022年には創業150周年を迎えました。
導入の背景
たねやグループでは、電子帳簿保存法やインボイス制度に対応する必要がありましたが、経理部門の負担軽減や請求書の照合時間短縮、さらにはFAX発注のペーパーレス化といった様々な課題が浮上していました。それを受け、受発注システムの導入が検討されました。
特に、取引先の約60%が既に「BtoBプラットフォーム 受発注」を利用していたこと、そして現在のシステムとの容易なデータ連携が可能であったことが、この導入を決定づけました。
導入後の成果
導入から数カ月後、たねやグループは月あたりで約4万枚の紙を削減することに成功しました。これにより通信費も一緒にカットされ、もともと迅速な月次決算を目指していた同社にとって、請求書の照合時間が短縮されたことは大きな成果と言えるでしょう。
お取引先は、システム内で納品リードタイムや発注締め時間、納品不可日などを設定できるため、商品準備や発送手配が一層スムーズになったといいます。さらに、従来のFAXでのリターンも不要になり、請求書発行にかかる手間も軽減されました。
担当者は、「弊社だけではなく取引先様にも多くのメリットがあり、業務が改善された」と語っています。
BtoBプラットフォームのサービス概要
「BtoBプラットフォーム 受発注」は、外食産業や給食、ホテルなどと、取引先の卸やメーカーとの間で行われる受発注や請求業務をデジタル化するクラウドサービスです。このプラットフォームは、受発注から請求処理までの全てをデジタル化し、業務の効率化や時間短縮、コスト削減を実現しています。
導入されたこのサービスは、2024年11月時点で4万社以上の企業に利用されています。
たねやグループおよびインフォマートの会社概要
たねやグループは、滋賀県近江八幡市を拠点に、和菓子と洋菓子を製造・販売しています。特に、たねやの伝統的な和菓子は地域で愛され続ける存在です。
一方、提供したインフォマートは、BtoBプラットフォームを運営する企業で、東京都港区に本社を構えています。1998年に設立され、今や900社以上のチューリッヒ顧客と共に、デジタル化の推進を図っています。
このように、和菓子の老舗企業がデジタル技術を取り入れ、効率化に向けた取り組みを強化することで、今後の業界全体の発展にも寄与たることが期待されています。