tripla Bookがタイでの事前カード決済を実現
宿泊予約システム「tripla Book」を展開するtripla株式会社が、タイ国内でも予約時の事前カード決済を行えるようになりました。この影響により、タイでの宿泊施設の予約業務が大きく進化することが期待されています。
事前決済導入の背景
トリプラは、アジアを中心に宿泊施設向けのITソリューションを展開しており、すでに日本や韓国、台湾、インドネシアなどで事前決済機能を導入しています。これまでの実績では、「tripla Book」を通じた予約の約20%が事前決済で行われており、多くの宿泊者がこの便利な機能を利用しています。事前決済を導入することで、宿泊者はチェックイン・チェックアウト時の手続きをスムーズに行えるだけでなく、宿泊施設の運営効率も向上します。特に、キャンセル料の取りこぼしを防ぐことができるため、最近では事前決済を取り入れる宿泊施設が増加しています。
しかし、これまでは「tripla Book」が連携している決済サービスの提供国が限られていたため、事前決済ができる国は限定的でした。そのため、トリプラはオンライン決済代行サービス「Opn Payments」と連携し、タイの市場にも事前決済機能を導入することとなりました。これにより、タイを訪れる宿泊者の利便性が向上し、宿泊施設の業務効率化も進むと予想されています。
「tripla Book」とは
「tripla Book」は、自社公式サイト向けの宿泊予約エンジンで、宿泊者が最短3ステップで予約を完了できるシステムです。このシステムは、8言語、33通貨での決済を提供し、インバウンド需要にも対応しています。さらに、最安値を表示する「ベストレート機能」や、Googleの検索結果に直接販売価格を掲載できる「Googleホテル広告連携」機能も搭載されています。このような機能によって、宿泊施設の自社予約率を高める手助けをしています。
トリプラは、宿泊者の利便性を考慮した会員管理機能や、ポイントプログラムもあり、追加費用なしで利用できるのも魅力的です。現在、「tripla Book」は、ルートインホテルズやアイコニア・ホスピタリティ、金谷ホテルなど、3,369以上の宿泊施設に導入されています。
未来への展望
今後、トリプラは事前決済比率を高めるために、提供するすべての国で様々な決済手段を導入していく方針です。これにより、宿泊施設および宿泊者のニーズに応えることで、さらに市場の拡大を図っていきます。アジア全体の旅行者市場が拡大している中で、トリプラの取り組みは今後も必見の注目ポイントになるでしょう。
企業情報
トリプラは宿泊業界に特化したSaaS型のサービスを展開しており、2025年4月末時点で9ヶ国、8,631施設に導入しています。2017年からはAIチャットボット「tripla Bot」を提供し、その後も予約エンジン「tripla Book」やCRM・マーケティング オートメーションサービスなど、宿泊業界の効率化に寄与するサービスを充実させています。2022年には東京証券取引所グロース市場に上場し、さらなる成長を目指しています。詳細は公式サイトで確認できます。