新たな提案、給与管理の効率化へ
ワークデイ株式会社(東京都港区)と株式会社パトスロゴス(東京都品川区)は、この度戦略的な協業を発表しました。この提携により、国内企業向けの新たな給与ソリューションを提供することが目指されています。特に、グローバル展開を視野に入れた企業に対する、給与計算の効率化が期待されます。
提携の背景
近年、多くの企業がグローバルな成長を模索しており、それに伴い、人事部門の戦略も進化しています。人的資本の管理が重視される中、人事関連の業務はますます複雑化しています。特に、日本の社会保険や税制の改正が頻繁に行われるため、給与計算業務には多くの労力が掛かります。そのため、実効性の高い難解なルールに基づく給与管理のシステムが求められているのです。
提供されるソリューション
ワークデイが手掛ける「Workday ヒューマンキャピタルマネジメント」(Workday HCM)と、パトスロゴスが展開するクラウド型給与サービス「Combosite(コンボジット)」の統合により、両社が連携した新しい給与システムが誕生します。このシステムの特長には、以下の点が挙げられます。
1.
シームレスなデータ連携
Workday HCMから自動的に従業員情報をCombositeに取り込むことができ、正確なデータに基づいた迅速な給与計算を実現します。これにより、企業は異なるシステムでの冗長な運用を避けられます。
2.
業務の効率化
手動でのデータ入力や重複した情報管理の手間を軽減し、人事担当者が戦略的な活動に集中できる環境を整えます。
3.
法規制に対する強力な順守
Combositeは、日本の複雑な給与計算に関連する法規制や税制度に完全に対応しており、変更があった場合にも迅速に処理できます。
Combositeの基盤となるHR共創プラットフォーム「PathosLogos」は、法定年次業務や勤怠管理などを含むさまざまなHR SaaSと連携することで、企業が必要なサービスを最適に選ぶことを可能にします。
今後の展望
両社は今後、共同で営業チームを強化し、セミナーやウェビナーの共催などを通じて、統合ソリューションの活用法を広める活動に力を入れていく予定です。また、サポート体制を強化し、導入企業の運用効率の向上と満足度を高める施策を講じていきます。
日本国内においては、グローバル求人に対応するWorkdayソリューションを提供しつつ、国内のニーズにも応じた機能を展開することで、企業の人財活用をさらに強化できる環境を整えていきます。この度の提携を機に、パトスロゴスは新たにワークデイのInnovation Partnerとなり、そのエコシステムの強化に取り組みます。
まとめ
企業における給与管理は、これからも変わり続ける社会保障や税制に影響される分野です。ワークデイとパトスロゴスの戦略的な提携は、その煩雑さを軽減し、企業が進んだ人事戦略を実行できる環境を作る第一歩となるでしょう。本提携によって効率的で効果的な給与管理が実現すれば、企業の成長をより一層促進することが期待されます。