新たな視点でデザインを体感する『デザインあ展neo』が開幕

『デザインあ展neo』が虎ノ門ヒルズで開幕

2025年の春、デザインを体感できる新たな展覧会『デザインあ展neo』がいよいよスタートしました。この展覧会は、NHKの人気番組「デザインあneo」のコンセプトを基にしており、デザインの楽しさや価値を子どもたちに伝えることを目的としています。会場は虎ノ門ヒルズにある「TOKYO NODE」内のギャラリー。地上220メートルの高さにあるこのユニークな空間で、1,500平米・最大15mの高さを誇る展示が展開されます。

4年ぶりのスタイル更新

前回の「あ展」から約4年が経ち、今回の『デザインあ展neo』では新たに「行為（動詞）」というテーマが取り入れられました。展示は、日常生活の中で私たちが行う「あるく」「たべる」「すわる」といった行為に分かれ、それぞれの動詞ごとに観察・考察・体験を通じてデザインを学べる内容となっています。来場者は、ただの鑑賞に留まらず、さまざまなアクティビティを通じて自らの感性を刺激されることでしょう。

展示の魅力

入場するとすぐに目に飛び込んでくるのは、天井から吊るされた巨大な「あ」の文字です。その周りには日常の行為を想起させる「動詞の庭」が広がり、来場者は本展のテーマを体感できます。

「あるく」とテーマにした展示では、ユニークな体験が待っています。訪れた人々がカメラに指示されたポーズをとると、その写真がパラパラ漫画のようにつながり、まるで歩いているかのように見える「あるきカタログ」。この作品は、普段意識することのない「歩く」という行為がどのような要素に分解されているのかを考察する機会を提供します。

次に、「たべる」の展示では、3メートルを超える巨大なお箸に握られる感覚を体験できる「たべられるきもち」や、木の板とパイプで作られたさまざまな「学童イス」がその機能や特性を変えていく「学童イスのゆめ」といった楽しい作品が揃っています。さらに、周囲には持ち手がぎっしりと並ぶ「もちてのむれ」や、「はなす」「かく」「すてる」などもテーマにした展示もあり、心をくすぐるデザインが盛りだくさんです。

特別な体験も

「デザインあneo」の特徴を生かした映像作品も楽しめます。360度のスクリーンに踊る「あ」の文字のダンスムービーや、スクリーンの映像と参加者の動きがシンクロするような驚きの作品「DO IT!」など、映像に没入する機会は見逃せません。

豪華なクリエイター陣による制作

本展の制作には、著名なクリエイターたちが関わっています。メディア向け内覧会では、総合ディレクターの佐藤卓氏、映像ディレクターの中村勇吾氏、音楽ディレクターの蓮沼執太氏の3名が登壇し、それぞれの視点から展覧会への思いを語りました。各々が共にアイデアを出し合い、日常生活とデザインを結びつけることの重要性を強調。より多くの人にデザインの面白さを知ってもらいたいという意欲が感じられました。

来場者が楽しむことができる展開

『デザインあ展neo』はただの展示ではなく、参加型の体験が満載です。開催期間中、虎ノ門ヒルズのカフェやレストランでは、展覧会記念の特別メニューが提供され、街中にもデザインあ展のテーマに合わせた装飾が施されています。また、毎週日曜日に開催される「T-MARKET for FAMILY」では、特別バージョンのイベントも実施され、さらに多くのこどもたちや家族が楽しむことができます。