日立グループが「Nakanoshima Qross」に最新医療技術のショールームをオープン
株式会社日立製作所と株式会社日立プラントサービスは、大阪市内に位置する未来医療国際拠点「Nakanoshima Qross」に医薬及び再生医療に特化したショールームを新たに開設しました。このショールームでは、日立グループの最新テクノロジーを活用した多様なプロダクトやサービスが展示され、来場者がその実装を体感できる貴重な機会が提供されます。
ショールームの目的
本ショールームの開設は、医薬・再生医療分野の企業や業界団体、公的機関との協創を促進するための具体的なステップです。日立グループは、取り組んでいる様々なプロジェクトを通じて、医療界における現場で働くフロントラインワーカーの生産性向上や事業価値の向上、さらには患者に対する最先端医療の提供を目指しています。
特徴的な展示内容
ショールーム内は大きく二つのエリアに分かれており、「Hitachi Advanced Technologyエリア」と「協創コミュニケーションエリア」が設けられています。
Hitachi Advanced Technologyエリア
こちらのエリアでは、細胞製造のバリューチェーンと情報連携を行う次世代型のCPFソリューションを始め、再生医療向けの様々なテクノロジーが展示されています。具体的には、細胞製造シミュレーションによるプロセス開発支援サービスや、再生医療製品の管理を一元化する「HVCT RM」が含まれます。これにより、細胞の採取から患者への投与までの過程が透明化され、トレーサビリティが確保されます。
さらに、医薬向け製造サポートとして「HITPHAMS」が登場し、製造工程の可視化やデータ分析のデジタル化が実現します。また、細胞自動培養器「iACE2」も注目の製品で、臨床に必要なiPS細胞を大量かつ無菌環境で自動培養することが可能です。このように、展示されるテクノロジーは多岐にわたります。
協創コミュニケーションエリア
一方、協創コミュニケーションエリアでは、来場者が知識を深め、アイデアを創出するためのワークショップやイベントが行われます。臨場感あるVR体験を通じて、技術の理解を深めることができます。さまざまなセミナーや交流イベントが予定されており、医療分野における新たな協力の機会を提供します。
背景と今後の展望
近年、世界各国で高齢化が進む中、バイオ医薬品や再生医療の開発が急速に進展しています。日立グループはこの潮流を受けて、長年の経験と高度な技術力を背景に、一歩先を行く医療ソリューションの提供を目指しています。このショールームの開設によって、医療分野の企業との共有を通じてさらなるデジタルトランスフォーメーションが加速することが期待されます。
受け入れとアクセス
「Nakanoshima Qross」のショールームは、平日9時から17時までの時間で事前予約制で開館しています。アクセスも便利で、京阪中之島線から徒歩約5分の距離にあります。
この新たなショールームは、次世代医療の可能性を広げる重要な拠点となるでしょう。日立グループの最新テクノロジーに触れることで、未来医療への理解を深め、さらなる技術革新を促進させる場になることを期待しています。