博報堂DY ONE、NotionとNotion AIの全社導入
2024年4月、株式会社博報堂DYホールディングスの新会社、Hakuhodo DY ONEが設立されました。この新会社は、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)とアイレップを含む博報堂DYグループの各社のデジタルマーケティング知識とリソースを統合し、業界随一の専門性を持つデジタルマーケティング企業を目指しています。
知識管理ツールの重要性
新会社の設立に伴い、各社で個別に運用していたナレッジマネジメントツールの統合が急務となりました。特に、社員数の増加や情報量の増大により、より効率的で検索しやすい情報管理システムが求められています。これにより「情報探索にかかる作業負担を軽減し、海の中から効率良く情報を引き出せる」環境が整うことを目指しています。
Notion導入の決定理由
Hakuhodo DY ONEが選んだ共通ツールは、NotionとそのAI機能です。このツールは、各社のデータをファイル保存からデータベースへの移行を促進し、エンジニアでなくても簡単にナレッジを管理できる点が評価されました。さらに、タスク管理を一元化することで、情報の重複や断片化を解消し、業務の効率化を図ることが可能です。
Notionは、ナレッジ情報をすべて集約し、AI技術を駆使した情報探索を強化することで、社員の業務負担を軽減し、よりクリエイティブな業務に集中できる環境を作り出します。この新たなツールの活用は、全社員約3,000名を対象に2024年7月からスタートします。
社内導入のための取り組み
Hakuhodo DY ONEは、「Notionをなぜ導入するのか」、「導入後に何を達成したいか」といった目的や目標を全社員と共有するために、社内向けにライブ形式の説明会を実施しています。これにより、社員は新たなツールの意義を理解し、積極的に活用することが期待されています。
未来へのビジョン
Hakuhodo DY ONEは、NotionとNotion AIの効果的な活用により、社員の業務負荷を軽減し、ナレッジの形式知化を進めることで、社内の暗黙知を明確にし、全体の生産性を向上させることを目指します。今後、情報管理の手法を進化させ、AI時代にふさわしいナレッジマネジメント環境を構築する方針です。
特に、上席執行役員の柴山大氏は「Notionの導入が当社の業務効率化と競争力の強化に直結する」とコメントしています。デジタルマーケティング業務において、AIを活用した情報探索機能が、品質と効率を劇的に向上させる可能性を秘めています。
Hakuhodo DY ONEの姿
Hakuhodo DY ONEは、デジタルマーケティングのリーダーとして、クライアント企業にとって唯一無二の存在になることを目指しています。今後も、デジタルマーケティングの専門知識を活かし、クライアント企業の成長と価値向上に貢献し続けることでしょう。
本社は東京都渋谷区で、現社員数は約3,000名。デジタルマーケティングに特化した企画やコンサルティングなど、多岐にわたる事業を展開しています。これからのHakuhodo DY ONEの動向に注目です。