情熱と悲しみが交錯する『ジゼル』の舞台
「狂おしいほどの恋」をテーマに描かれるドラマチックバレエ『GISELLE(ジゼル)』がついに開幕しました。今回の舞台は、2012年に設立された
Iwaki Ballet Company(IBC)が手がけています。代表の
井脇幸江さんが、アーティスティックな視点から全てのプロダクションを監督し、演出を担当しています。井脇さんは元
東京バレエ団のプリンシパルとしても知られ、日本のバレエシーンにおいて重要な存在感を持っています。
ストーリーと特徴
この公演では、バレエを未体験の観客でも理解しやすいように、リアリティを追求した演出が施されています。井脇さんは群舞に役柄を設定することで、観客に「舞台上の人々が実際に生きている」という印象を与えます。また、舞台装飾にもこだわり、自然の花や炎を使用することで、真実味を増しています。
こうした工夫は、ジゼルの死のシーンで特に顕著です。特注の「墓」を使用し、特別な技法でジゼルが土に返る瞬間を演出。観客は愛する者との別れの悲しみを感じることができ、そのベルベットのような感情が観る者の心に残ります。ここに目を向けていただければ、幕が下りるその瞬間に切なさで満たされることになるでしょう。
出演者の魅力
今回の『ジゼル』では、昼の部と夜の部で異なるキャストが演じられます。昼の部では井脇幸江が主人公ジゼルを演じ、彼女のベストパートナーでもある
菅野英男がアルブレヒトを務めます。夜の部では、ポーランド国立バレエ団で活躍する
影山茉以と、ロサンゼルスバレエ団の
清水健太がそれぞれジゼルとアルブレヒトを演じます。二人の異なるジゼルが、どのように物語を変えていくのか、観客は注目せずにはいられないでしょう。
スペシャリストたちの支え
バレエ『ジゼル』はその美しい「白いバレエ」と呼ばれる演出でも知られています。主演者の解釈によって物語がどう変わるかという点で、非常に興味深い作品です。今回の舞台には、井脇さんの他に、たくさんの著名なアーティストが参加しています。スーパーバイザーには
遠藤康行が、助演には元東京バレエ団の
梅澤紘貴や女優の
宮下今日子など豪華な顔ぶれが揃っています。
また、全国から厳選されたダンサーたちも集まり、この舞台をさらに鮮明に彩ります。これほど多彩なダンサーたちを見られる機会は、なかなかありません。
公演情報
この素晴らしいバレエを体験するために、ぜひ会場に足を運んで見てください。公演は以下の日程で行われます。
- - 開催日: 2018年11月25日(日)
- - 昼の部: 14:00開演(主演:井脇幸江、菅野英男)
- - 夜の部: 18:00開演(主演:影山茉以、清水健太)
会場は
新宿文化センター大ホール。アクセスも良好で、利便性に富んでいます。公演を観賞される方々には、特典として出演者のサイン入りプログラムがプレゼントされるとのことですので、お見逃しなく!
井脇幸江が舞台に込めた情熱と作品への愛情を感じながら、心を震わせる瞬間を体験してください。