叡啓大学が主催したイブニングラウンジ
広島市に位置する叡啓大学は、学生のキャリア形成を支援するための一環として「イブニングラウンジ」を開催しています。2024年11月12日に行われたこのイベントには、慶應義塾大学の前野隆司教授が招かれ、「主観的幸福とウェルビーイングに関する研究」について講演しました。
前野教授は、幸福を構成する4つの因子に焦点を当て、参加者に貴重な知見を提供しました。具体的には「やってみよう因子」、「ありがとう因子」、「なんとかなる因子」、「ありのままに因子」というそれぞれの因子的側面が紹介されました。正確な幸福度を理解するために、前野教授はまず、世界の幸福度ランキングに触れ、フィンランドが長年1位を誇っている一方で、日本が先進国中で最も低い評価を受けている現状についても解説しました。
いくつかの要因、例えば集団主義と個人主義、そして遺伝的な傾向が、日本の低い幸福度に寄与しているとされ、アジアの幸福観とヨーロッパの幸福観の違いについての考察もありました。元々エンジニアであった前野教授は、機械やロボットのデザインから人の幸せへと研究範囲を広げており、この背景がウェルビーイングの研究を進める理由の一つであると話していました。
さらに、異文化体験や多くの人々との交流が幸福感を高める要因であることにも言及し、人々が互いに夢を語り合うことの重要性を強調しました。これにより、参加者たちは自らの幸福についてより深く考える機会を得ました。
講演会後、学生たちから寄せられた感想は、彼らの心に強い影響を与えたようです。「新たな知識を得て、心が満たされた」、「将来、最も幸せな自分になりたい」といった声が寄せられました。これらの反応は、イベントの成果を如実に示しています。
叡啓大学は、今後もこのような機会を通じて学生たちの実践的な学びを促進し、個々の幸福を追求する手助けを続けていくことでしょう。詳細な情報は叡啓大学の公式ウェブサイトにて確認できます。
まとめ
前野隆司教授の講演は、幸福とウェルビーイングに対する新たな視点を提供し、参加者にとって価値ある経験となりました。叡啓大学が今後もこのような取り組みを続けることで、学生たちの思考を豊かにし、幸福の実現に向けた助けとなることが期待されます。