新MR鑑賞体験登場
2025-03-26 11:22:22

大日本印刷が新たな鑑賞体験を実現するMRシステムを提供

大日本印刷が新たなMR鑑賞システムを始動



大日本印刷株式会社(DNP)は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を利用し、複合現実(Mixed Reality:MR)での新しい鑑賞体験を提供する「みどころキューブMR型」のサービスを、2025年3月26日から開始します。このシステムは、観覧者の体験価値を高めるべく設計され、特に美術館や博物館において有用です。

「みどころキューブMR型」は、立方体の形状をしたインターフェイスを用いているため、操作が直感的で、さまざまなアート作品や文化財の情報を没入感たっぷりに体験することが可能です。従来のPCやスマートフォンでは得られなかった深い体験を提供し、複数人が同時に利用することでお互いのアイデアを交換し、価値創造に寄与します。

システムの背景



最近、全国の自治体や文化機関は博物館法改正に伴い、収蔵品のデジタルアーカイブ化が進められています。DNPは国内外の美術館や博物館との連携を進め、さらに学校との結びつきを強化し探究的な学びを支援する「博学連携」にも取り組んでいます。このような背景から、「みどころキューブ」は直感的に体験できる優れたツールとして位置づけられ、デジタルアーカイブ推進コンソーシアム主催の「2024デジタルアーカイブ産業賞」のビジネス賞を受賞しました。

新たに開発した「みどころキューブMR型」は、小型化、軽量化が進んだHMDを活用しています。このシステムでは、装着した利用者は仮想的な空間に入り込み、さまざまな情報をリアルタイムで共有しながら学びを深めることができます。楽しみながら探求心を育むことが期待され、新たな価値創造にもつながります。

実証実験と機能



DNPは秋田県北秋田市で2024年10月から2025年の初めにかけて、実証実験を実施しました。この実験では、MRによる新しい体験の価値を確認し、利用者間での情報共有がもたらす学習効果を検証しました。結果として、体験者が持つ新たな問いかけやテーマに対する理解度の向上が示されるなど、有意義な成果を挙げました。

特徴と利点



「みどころキューブMR型」では、HMD上に現実の映像と情報が重ねて表示されます。利用者は手や指を使って、自由に作品や資料を操作し、鑑賞することができます。また、複数人で同時に体験することで、より多角的な視点から互いのアイデアを発表し合い、深い理解を促進することが可能です。さらに、これまでPCやスマートフォン向けに開発された「みどころキューブ」のコンテンツを活用することができます。

イベント支援と今後の展望



DNPは「みどころキューブMR型」を用いた体験イベントの実施をサポートします。機器の貸出や運用支援を行い、より多くの人々がこの新しい価値に触れることを促進します。今後は、次世代デバイスの普及に応じて、「みどころシリーズ」の拡充を計画しており、企業のショールームやイベントなど、さまざまな場面に導入する予定です。

DNPは、文化財やアート作品の保存と公開の重要性を再認識しながら、この新しい鑑賞体験を通じて、より多くの人が多様な文化に親しみ、その価値が高まるよう努めていきます。


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会社情報

会社名
大日本印刷株式会社
住所
東京都新宿区市谷加賀町1‐1‐1
電話番号

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