戦後80年特別企画展
2025-07-09 10:07:58

戦後80年を迎える特別企画展「赤とんぼ」との歴史を紐解く

戦後80年特別企画展 「赤とんぼWillowと呼ばれた飛行機」



2025年の夏、熊本県球磨郡錦町に位置する「山の中の海軍の町にしきひみつ基地ミュージアム」で、戦後80年を記念した特別企画展が開催されることが発表されました。この展覧会は、7月19日から8月31日にかけて行われ、主に人吉海軍航空基地における九三式中間練習機の歴史に焦点を当てています。

赤とんぼの魅力


「赤とんぼ」として知られる九三式中間練習機は、鮮やかな橙色の特徴的な複葉機で、多くの国民に親しまれてきました。この機体は、海軍の練習機として人吉海軍航空基地で多数使用され、その関りを持つことから地元の歴史には欠かせない存在です。特に昭和20年に入ると、神風特別攻撃隊である「乾龍隊」によって、夜間訓練でも活用され、地域の住民たちはその飛行を目撃しています。

さらに、同じ年の11月には、連合国軍による「オリンピック作戦」に対抗すべく、日本軍が人吉海軍航空基地内で備蓄作業を進め、多くの「赤とんぼ」が終戦時にも残存していました。これらの歴史的事実は、日本の航空史においても重要な意味を持っています。

特別展示の内容


本展覧会では、九三式中間練習機の誕生から終戦までを、日米双方の資料を通じて紐解きます。また、実物大の「赤とんぼ」模型も展示され、来場者はその圧倒的な存在感を間近で体感することができます。

入場は無料ですが、ミュージアム自体の見学や地下壕のガイドツアーは別途料金がかかるため、あらかじめご確認ください。メディア向けの公開は前日の7月18日に行われ、14時から17時の間で開催される予定です。

海外交流展も同時開催


さらに、特別企画展と併せて、アメリカのADBCミュージアムとの交流展も行われます。両ミュージアムはお互いを紹介するパネルを展示し、戦後80年を記念した折り鶴の贈呈など、地元の子どもたちによる活動も行われます。

このように、特別企画展「赤とんぼWillowと呼ばれた飛行機」は、ただの展示にとどまらず、地域の歴史を深く理解し、他国との文化交流を促進する素晴らしい機会です。夏の訪問計画にはぜひ、この特別展を加えてみてはいかがでしょうか。

ひみつ基地ミュージアムとは


「山の中の海軍の町にしきひみつ基地ミュージアム」は、太平洋戦争中に存在した人吉海軍航空基地の跡地に設立され、九三式中間練習機に関する多くの貴重な資料や模型が展示されています。また、当ミュージアムでは、現存する地下壕の見学ツアーも人気で、歴史的な背景を学ぶ貴重な体験が可能です。

この夏、あなたも「赤とんぼ」との出会いを通じて、戦後の歴史を感じてみてはいかがでしょうか。


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会社情報

会社名
山の中の海軍の町 にしき ひみつ基地ミュージアム
住所
電話番号

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