フォステクスの新感覚フルレンジスピーカー「FE203Σ-RE」
フォスター電機株式会社が、1979年に発売されたフルレンジスピーカー「FE203Σ」を基に、最先端技術でリニューアルしたモデル「FE203Σ-RE」を発表しました。この製品は、数量限定として2024年9月下旬から出荷が開始されます。価格は25,300円(税込)で、スピーカー愛好家にとって見逃せないアイテムになることでしょう。
FE203Σ-REの特長
この新モデルは、当時の設計思想を受け継ぎつつ、現代の技術を活かしています。特に、スピーカーの核心となる振動板には「NUKP」という特殊なパルプを使用しており、独自の2層抄紙技術によって製造されています。この技術により、高い音色の再生が可能になり、中高域のクリアさと、低域の重みを実現しています。
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振動板の特異性
振動板の基層には、長繊維と短繊維パルプをバランスよく使用し、嵩高構造を備えつつも剛性を保つための工夫がされています。一方、表層には短繊維パルプを配することで、音の伝達速度を向上させています。この結果、バックロードホーンに適した、厚みと張りのある音色が誕生しました。
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中音域の生み出す低歪み
FE203Σ-REではハトメレス接続が採用されており、中音域の歪みが大幅に減少しました。これにより、非常にクリアでリニアな音楽再生を可能にしています。
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革新的なダンパー設計
ポケットネックダンパーシステムを取り入れており、ボイスコイル、ダンパー、コーン紙を最適な位置で接着しています。この工夫により、音の再生時に高い振幅特性を確保でき、高音質を実現しています。
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強力な磁気回路
Φ133 mmの大型フェライトマグネットを2枚重ねにすることで、優れた磁束密度を確保しています。これにより、力強く迫力ある音楽再生が可能になっています。
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アセンブリの互換性
取り付けピッチは、従来のモデルと同様に設計されており、ユーザーは既存のエンクロージャーを使ってスピーカーを簡単に交換できます。これにより、過去のモデルからのアップグレードもスムーズです。
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音質維持の金メッキ端子
入力端子には金メッキが施されており、音質劣化を防ぎながら確実な接続を実現しています。
製品仕様
- - 型式: 20 cmコーン形フルレンジユニット
- - インピーダンス: 8 Ω
- - 共振周波数: 54 Hz
- - 再生周波数帯域: 54 Hz - 18 kHz
- - 音圧レベル: 96 dB/1 w(m)
- - 入力: 9W(NOM)
- - マグネット質量: 1,160 g(枚)
- - 質量: 4,080 g
- - バッフル開口寸法: Φ185mm
おわりに
フォステクスの「FE203Σ-RE」は、初代モデルの魅力を残しつつ、最新の技術を駆使して生まれ変わった製品です。高音質でプレミアムな音楽体験を求めるオーディオファンには、ぜひ手に取っていただきたい逸品です。