高雄産蜜ナツメが日本で新たな展開を迎える
台湾高雄市政府が、3月11日から14日に開催されたFOODEX JAPAN 2025に合わせて、初めてとんかつチェーンの「かつ波奈」と提携し、高雄産の蜜ナツメを食後のデザートとして無料提供する企画「台湾高雄市フェア」を発表しました。このフェアは、3月20日から23日までの期間中に、かつ波奈全店舗で実施されます。この試みは、ナツメの認知度を向上させるとともに、将来的な販売チャネルの拡大を狙ったものです。
フェアの詳細と展開
「台湾高雄市フェア」は、君津店や花見川店、北習志野店などの全店舗で行われ、在庫がなくなり次第終了となります。この展開は、台湾の高雄市農業局と株式会社マルエイホールディングスの連携によるもので、2022年からの日本市場でのプロモーション活動の成果をもとにしています。農業局は、日本国内のスーパーにおいて高雄産のナツメやパイナップル、玉荷包ライチなどを扱うキャンペーンを続けてきました。
高雄産ナツメの魅力
高雄市のナツメの栽培面積は台湾国内で最大であり、その実は優れた品質と特徴的な食感で知られています。高雄市の羅達生副市長は、ナツメが「全国棗優質管理果園評鑑」で高評価を得続けていること、そして近年の輸出成績も好調であると伝えました。しかし、日本においてナツメの普及率はまだ低く、多くの消費者がその存在を知らないという課題もありました。このため、日本の飲食チェーン店との提携を通じて、ナツメを身近なフルーツとして知ってもらう機会を創出したいという意図があります。
今後の展開と期待
農業局は、ナツメをさらなる消費者の生活に近づけるため、地域型スーパーでの販売や試食イベントを計画しており、今後も日本市場との連携を深化させる方針です。ナツメの食文化に馴染んでいくことで、多くの日本人がその味を楽しむ機会が増えることが期待されています。高雄市の美味しい農産物を通じて、台湾の農業の品質と潜在力を世界に、特に日本に向けて発信していくことが目指されています。また、ナツメの独特な風味を体験することで、より多くの消費者にその魅力を感じてもらうことを願っています。今後も、台湾の新たなマーケティングモデルが日本市場でどのように展開されるか、目が離せません。