南アフリカの子どもたちに日本の移動図書館車が運ぶ学びの未来

南アフリカの子どもたちに向けた移動図書館車プロジェクト

特定非営利活動法人SAPESI-Japanは、2025年10月30日から31日まで愛媛で開催予定の第111回全国図書館大会に出展します。SAPESI-Japanは南アフリカ共和国の基礎教育省と連携し、日本国内で役割を終えた移動図書館車を寄贈する「移動図書館車プロジェクト」を推進。これまでに54台の車両が南アフリカに送り込まれ、多くの子どもたちに読書の喜びを届けてきました。

移動図書館車が子どもたちに与える影響

南アフリカでは、貧困や教育機会の欠如が問題視されています。特に教育を受けることが難しい環境にいる子どもたちに、移動図書館車の存在は大きな意味を持ちます。このプロジェクトを通じて、図書へのアクセスが限られている地域で、子どもたちに必要な知識やスキルを身につける機会を提供しています。移動図書館は、単なる本の配布にとどまらず、子どもたちの識字力や読解力の向上に寄与しています。その結果、学力の向上と自己表現の場が広がります。

出展概要と移動図書館車の募集

2025年に行われる全国図書館大会において、SAPESI-Japanはブースを設け、移動図書館車の全国募集プロジェクトについての詳細を紹介します。日本国内で役目を終えた移動図書館車を譲り受け、南アフリカの公立小学校に巡回するために再整備し、支援する計画が説明されます。すべての車両が寄贈可能ではなく、事前に車両の状態確認を行い、再活用の可否が決定されます。

「南アフリカ移動図書館車プロジェクト」について

このプロジェクトは、図書館車を利用して子どもたちの学びを支援する活動です。日本で不要になった移動図書館車は、南アフリカの各州教育省へ寄贈され、運行するための司書や運転手の確保、予算の支援が行われます。SAPESI南アフリカが現地での運営をサポートし、子どもたちに本を届ける取り組みが持続的に行われています。

日本と南アフリカの架け橋

SAPESI-Japanは、2006年に南アフリカで設立されたSAPESIの日本側姉妹団体として、2008年からこのプロジェクトを進めています。日本と南アフリカの架け橋として、教育支援の輪を広げ続けています。移動図書館車は、かつては日本国内で活動していた教育資源が、南アフリカで新たな形で生まれ変わるものです。子どもたちが本を手にすることで、新たな未来を切り拓くお手伝いをしています。

まとめ

SAPESI-Japanの「移動図書館車プロジェクト」は、日本国内の不要になった図書館車を南アフリカに送り、子どもたちに読書の機会を提供する素晴らしい取り組みです。この活動に参加することで、日本の図書館や自治体が南アフリカの未来に貢献することができるのです。私たちの支えが、子どもたちの希望となり、一歩ずつ明るい未来へと導いていくことでしょう。