九州銘茶を七十二候で楽しむ新プロジェクト「ことの茶」
九州の名茶を通じて、四季の移ろいを感じることができる新しい取り組み「ことの茶」が、2025年4月28日から始まります。このプロジェクトは、福岡県福岡市に拠点を置く有限会社銘茶園が手掛けており、八女、嬉野、知覧といった九州の銘茶を扱っています。「ことの茶」は、日本の伝統的な暦である七十二候に基づく茶葉の楽しみ方を提案する新しい商品です。
「ことの茶」とは?
「ことの茶」は、日本茶の魅力を引き出すことを目的に開発されました。初めて登場する商品は、春から夏にかけての36候分で、各地域の特産品として知られる玉露や煎茶、ほうじ茶、さらには和紅茶などがラインナップされています。各茶葉はその季節に合った淹れ方や楽しみ方とともに、一包ずつ提供され、飲むたびに新たな発見を体験することができます。
例えば、同じ茶葉でも温かく淹れたり、冷やしたりすることで違う印象を持つことができ、炭酸飲料と組み合わせることによって全く新しい味わいが生まれます。これにより、日本独自の繊細な季節感を茶を通じて感じることができるのです。
1包のサイズは5gで、価格は350円(税抜き)、378円(税込み)となっています。手軽に楽しむことができる価格設定で、特に忙しい現代人にとって嬉しいポイントです。
若い世代を引き込む「ことの茶」の想い
日本茶は、最近では日常の飲み物として意識されなくなりつつあるのが現状です。特に若い世代の方からは「難しそう」「選ぶのが面倒」といった意見が多く、そんなギャップを埋めていくことが銘茶園の課題です。九州には、家庭的な手法で茶葉を育てる多くの茶農家が存在し、その努力が美味しい茶葉を生み出しています。
玉露や釜炒り、煎茶といった九州名物は、それぞれ異なる風土や手作業によって作り出された宝物です。「ことの茶」を通じて、これらの素晴らしい製品をより多くの人に知ってもらいたい、そして日常生活の中で手軽に楽しんでもらいたいという思いが込められています。
体験型お披露目イベントについて
2025年5月6日は、「ことの茶」を初めて体験できるイベントが行われます。会場は福岡市東区に位置するガーデンズ千早内の〈千早キッチン〉で、九州の銘茶を新しい形で楽しむ体験を提供します。
当日は、「ことの茶」の36候の試飲をはじめ、抹茶ビールやスパークリング玉露、さらには日本茶を利用したアレンジドリンクが楽しめます。また、日本茶インストラクターによる実演も行われる予定で、茶の淹れ方を学ぶことができる貴重な機会です。さらに、子ども向けのワークショップも用意されており、家族全員で楽しめる内容となっています。
これを機に、九州銘茶の魅力を再発見し、日常生活に取り入れる一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。お茶を通じた日本文化の再考が、一人ひとりの日常に新しい彩りを加えることを願っています。