和歌山県下津町の冬の風物詩、蔵出しみかん
和歌山県海南市下津町で今年も蔵出しみかんの蔵入れ作業が始まりました。日本農業遺産にも認定されているこの特産品は、冬の訪れとともにその魅力を再び我々に伝えてくれます。
蔵出しみかんとは?
蔵出しみかんは、年末に収穫されたみかんを木造の蔵で1ヶ月以上熟成させた後に、年明けてから出荷される特別なみかんです。この熟成のプロセスによって、通常のみかんにはないとろりとしたコクとまろやかな味わいが生まれます。
海南市下津町では、蔵出しみかんの伝統が400年以上も続いており、その技術は代々受け継がれてきました。
蔵入れの流れ
蔵入れ作業は以下のステップで行われます。
1.
みかんの収穫
収穫では、傷をつけないように一つ一つ丁寧に作業が行われます。この工程は慎重に行われ、みかんの品質を保つためには欠かせません。
2.
蔵へ運搬
日々、2トン以上、つまり約2万個の収穫したみかんを蔵へと運び入れます。重労働ですが、みかんの未来を考えた大切な作業です。
3.
予措(よそ)
蔵に入れたての新鮮なみかんは、湿度70~80%の条件下で1~2週間置かれ、水分を蒸散させます。この工程があることで、腐敗や浮皮のリスクを抑えることができます。
4.
箱入れ
予措の後、みかんは木箱に一つずつ丁寧に入れられます。その際、傷んだみかんが存在していないかしっかりと確認されます。
5.
貯蔵
木箱に詰められたみかんは、蔵に積み重ねられて厳密な貯蔵期間に入ります。
貯蔵環境の秘密
蔵出しみかんの貯蔵においては、自然の力を活かした方法が採用されています。
蔵は全て木で作られており、湿度が高まると水分を吸収し、低くなると放出して湿度を保つのです。
この貯蔵庫の壁には土壁が使用されており、その断熱効果によって庫内の温度が一定に保たれます。
貯蔵庫には換気窓や吸気口が設けられており、これにより温度と湿度の管理が行われます。
年末の風景
年末の下津町では、日中は収穫作業が行われ、夜間は幻想的な蔵の明かりに照らされる風景が広がります。この美しい光景は、みかんシーズンがもたらす特別なものです。
出荷のタイミング
熟成を経た蔵出しみかんは、年明けの1月から3月にかけて出荷されます。酸味が和らぎ、甘味が増したみかんは、ぜひ味わっていただきたい一品です。
蔵出しみかん商品情報
- - 商品名: 蔵出し晩生みかん
- - 販売価格: 5kg 3290円(税込、送料込)
- - 販売時期: 11月~2月(予約販売)
- - 出荷時期: 1月~3月
詳しい情報は
蔵出しみかんの藤原農園のオンラインショップでご確認ください。
蔵出しみかんの魅力
和歌山県海南市下津町では、蔵出しみかんを中心に、様々な柑橘を旬の時期に楽しむことができます。あたなもこの素晴らしいみかんを味わってみませんか?
公式サイトやその他の情報は
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