三重県「伊勢の森」でJ-クレジット創出!バイウィルと沖中造林が連携し地域貢献
株式会社バイウィルは、三重県松阪市の沖中造林株式会社と連携し、同社が管理する森林からJ-クレジットを創出する取り組みを開始しました。
バイウィルは、J-クレジットの申請手続きから販売先探索まで一括で支援することで、沖中造林が適切な森林経営を継続し、収益を林業の継承に役立てられるようにサポートします。
今回の取り組みは、株式会社三十三銀行のビジネスマッチング契約に基づく紹介によって実現しました。
背景:カーボンニュートラル実現に向けた取り組み
近年、企業や自治体のカーボンニュートラル実現に向けて、カーボンクレジットや非化石証書を活用した「カーボンオフセット」が注目されています。しかし、環境価値の創出には多額の費用や時間、販売への不安などが課題として挙げられます。
バイウィルは、これらの課題を解決するため、J-クレジットなどの環境価値の創出・流通量増加を目指しています。全国各地の金融機関と連携し、環境価値創出に取り組める企業を紹介することで、地域貢献を推進しています。
具体的な取り組み
バイウィルは、沖中造林が管理する森林からのJ-クレジット創出を支援します。申請手続きの代行や申請費用の負担、販売先の探索など、包括的なサポートを提供します。
簡易算定によると、認証対象となる8年間のCO2吸収量は37,828t-CO2を見込んでいます。2024年度中のプロジェクト登録を目指し、手続きを進めています。
沖中造林の取り組み
沖中造林は、三重県松阪市飯高町波瀬地区で140年以上続く林業会社です。同社が産出するスギ・ヒノキは、「伊勢杉」「伊勢桧」と呼ばれ、質の高い木材として知られています。
沖中造林は、長年の経験と技術で、丁寧な枝打ちや間伐などを行い、美しい銘木を育てることで「伊勢の森」の発展に貢献してきました。今回のJ-クレジット創出は、環境資源の保護と林業の継承を目的としています。
沖中造林 代表取締役社長 沖中祐介様のコメント
「弊社は創業より、植林から育林、伐採、搬出まで一貫して林業を行っています。特に、丁寧な枝打ちされた木、節のない美しい銘木を造っています。
昨今の木材情勢は、建築等における木材需要の減少から価格も下落傾向にあります。その結果、整備が進まない荒廃した山林が増加しています。
今回J-クレジットを通じて、本来あるべき木材の価値を高め、弊社山林のみならず、地域の森林整備を行い、豊かな環境資源を守っていくのが弊社の使命だと考えております。」
今後の展望
バイウィルと沖中造林は、J-クレジット創出を通じて、林業の継承と地域の脱炭素化に貢献していきます。将来的には、他の地域でも同様の取り組みを展開し、持続可能な社会の実現を目指していきます。