山根太郎氏が描く住宅業界改革の歩みと未来への挑戦
住宅設備機器のオンライン販売を手掛ける株式会社ミラタップの代表取締役社長、山根太郎氏が新たに著書『miratap 業界のタブーへの挑戦』を2025年12月20日に出版することが発表されました。本書は日本の住宅業界が抱える、不透明な価格設定や施主が自由に選ぶことのできない設備に関する問題に焦点を当て、様々なエピソードとともにその解決に向けた挑戦を綴っています。
住宅業界が抱える課題
日本の住宅業界では、施主にとって重大な悩みが存在します。それは、住宅設備や建材の価格が明確でなく、自由に選ぶことができないという点です。多くの施主は、様々な業者間での複雑な中間マージンに悩まされ、提供される金額が果たして適正なのかどうかを判断することができません。このような不透明さは、理想の家を建てたいという施主にとって大きな障壁となっているのです。
さらに、施主が選べる商品は、契約しているメーカーの製品に限られてしまうため、希望する設備や材質を自由に選ぶ権利が制限されています。この結果、施主よりも業界の都合が優先され、「理想の住まいを作る」という本来の目的が失われてしまいます。
ミラタップの挑戦
ミラタップはこの厳しい状況を変えるべく、2000年に自社のECサイトを立ち上げ、住宅設備機器を「ワンプライス」で提供することに挑戦しました。このビジネスモデルは、施主がストレスを感じることなく、自分の理想の住まいを実現するための一歩となっています。
現在、ミラタップは住宅設備と建築資材のEC事業を基盤に、さらなる成長を目指し、住宅事業や海外展開を加速させています。本書では、これらの挑戦の過程や実際のエピソードを通じて、ミラタップのビジョンが示されています。
本書の意義
山根社長は、この本を手に取る人々が、家づくりに伴うストレスから解放され、自信を持って自分らしい住まいを考えられることを期待しています。彼の理念である「くらしを楽しく、美しく」という考えは、本書の中でもしっかりと表現されています。
山根太郎氏のプロフィール
山根太郎氏は1983年、兵庫県に生まれ、関西学院大学経済学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。さらに2014年には株式会社サンワカンパニーに転職し、同年に代表取締役社長に就任しました。業界の常識を打破し、EC販売を推進する中で各種新規事業を展開、海外事業では「ミラノサローネ国際家具見本市」にも出展し、アジア企業初の受賞を果たすなど、数々の成果をあげています。
彼はまた、事業承継に関する支援にも力を注ぎ、新たな世代のビジネスリーダーを育成する取り組みを行っているのです。
書籍情報
- - 書籍名: 『miratap 業界のタブーへの挑戦』
- - 著者: 山根太郎(株式会社ミラタップ 代表取締役社長)
- - 発行所: ダイヤモンド社
- - 発売日: 2025年12月20日
- - 定価: 1,760円(税込)
- - ISBN: 978-4-478-12237-2
この本を通じて、住宅業界の未来が変わる一助となることを願っています。