高校生が別府市で創る未来、イノウキャンプが新たな挑戦を提供
大分県別府市で、「イノウキャンプ」というユニークな宿泊プログラムが開催されます。これは高校生たちが地域を舞台に、自らのアイデアで新しいまちづくりを提案する取り組みです。今年も参加者は立命館アジア太平洋大学(APU)の学生たちと共にフィールドワークを行い、地域の魅力を引き出す試みを行います。
イノウキャンプとは
「イノウキャンプ」は、株式会社花形が2022年から提供しているプログラムです。参加者は大分の魅力ある地域に滞在し、独自の経験を通じて一つの成果物を作り上げます。実際の活動では、現地を訪れ得た知識や経験を通じて「正解のない答え」を創出する力を養います。これは、かつての伊能忠敬が地図を通じて世界を共有したように、高校生が自分の足で地域を探索し、成果物を発表するという新たな形の学びです。
プログラムの詳細
今年度のイノウキャンプは、5月3日から6日までの3泊4日の日程で行われます。参加費は4日間で大人48,000円、高校1・2年生は39,000円(税込)で、別府市内やAPUキャンパスを舞台に開催されます。このプログラムでは、フィールドワークやグループアクティビティを通じて、参加者たちは新しい視点を得ることができ、課題の発見から解決策を導く能力を身につけます。
最終日には、参加者たちが創り上げた作品についてのプレゼンテーションが行われ、APUの教員から専門的なフィードバックを受ける機会も設けられています。これにより、高校生たちは自分たちのアイデアや思考を他者に伝えるスキルを磨きます。
現代の教育に必要な力
現在、大学入試が変革を迎える中で、総合型選抜の重要性が高まっています。これにより、従来型の「正解」を必要としない考え方が不可欠になっています。イノウキャンプでは、正解のない問題に正面から対峙し、答えを導く力を育成しています。この経験は今後の進学や就職においても大いに役立つことでしょう。
APUとDIC学園が支える教育環境
立命館アジア太平洋大学(APU)は、国際色豊かな環境で学びを深めることができる大学です。また、DIC学園も地域密着型の教育サービスを展開しており、イノウキャンプを通じて協力体制を強化しています。両者の連携により、高校生たちはより実践的で魅力的な学びを得ることができます。
参加方法と締切
イノウキャンプへの参加を希望する高校生は、公式サイトから事前申し込みが必要です。申し込み締切は2025年4月3日となっており、30名程度の定員での開催が予定されています。興味のある方は早めの申し込みをお勧めします。参加費には移動費や食費は含まれておりませんので、注意が必要です。
このように、イノウキャンプは大分県別府市という特別な場所で、高校生が未来を考え、地域を愛する力を育む画期的なプログラムと言えます。より多くの高校生が参加し、新たな視点で地域を発見し、未来に向けたアクションを起こすことを期待しています。