石岡市観光協会と高校生の新たな挑戦
茨城県石岡市にて、「一般社団法人石岡市観光協会」が茨城県立石岡商業高等学校と業務提携を結びました。この取り組みは、地域の認知度を高めることを目指し、高校生に特命インフルエンサーの役割を託しています。彼らはSNSを活用して市内の魅力を発信することが期待されており、石岡市の観光PR活動に新たな風を吹き込む試みです。
この提携は、令和7年5月20日に行われた委嘱式を皮切りにスタートしました。参加したのは、石岡商業高等学校の3年生39名。学校側は、生徒が地域の担い手として成長することを目的としており、地域社会との関わりを強めていく方針を明言しています。
高校生の役割と期待
今回は特命インフルエンサーとして、生徒が日々の生活や果樹園の視察などを通じて石岡市の魅力を発信します。彼らは、自らの視点から魅了的な情報をSNSで広め、地域のファンを増やす役割を果たします。山本教諭は「生徒たちが自分たちの知らなかった石岡市の素晴らしさを再認識し、情熱をもって発信することで郷土愛が育まれることを期待しています」と語ります。
観光協会のビジョン
石岡市観光協会では、地域に息づく自然や文化、歴史を観光資源として活用し、地方都市である石岡市の魅力を国内外に発信しています。同協会の近藤事務局長は、「高校生の目線から石岡市の日常や新たな魅力を発信することで、交流人口を増やし地域を盛り上げていくことができる」との考えを示しています。これからの活動がどのように広がっていくのか、地域の期待も高まります。
具体的な活動の展望
生徒たちの活動フローはシンプルです。高校生がスマホで撮影した写真とキャプションを観光協会へ送信し、協会がSNSアカウントで投稿する仕組みです。これにより、手軽に地域の魅力を発信できる環境が整っています。投稿される写真は、石岡市の美しい風景や文化的な光景、日常生活の中で見つけた新たな魅力を捉えたものとなっており、見る人に「行きたい」と思わせる力を持ったものが求められています。
さらには、今後生徒向けにコンプライアンス研修や映える写真の撮影セミナーなども計画されており、彼らが活動しやすい環境を整えていく方針です。
石岡商業高等学校の魅力
石岡商業高等学校は、昭和39年に設立された歴史ある学校で、地域経済の担い手を育成してきた実績があります。生徒たちは商業科と情報処理科を中心に、日々の学習に取り組み、地域社会に貢献できる人材を育てています。今年度で60周年を迎える同校は、周辺地域に密着した教育を実施し、今後も地域の発展に寄与することを目指しています。
まとめ
この業務提携は、地域貢献の新たな形を生み出す試みであり、石岡市の魅力を最大限に引き出す学生たちの活動に大きな期待が寄せられています。高校生たちが自らの手で地域の素晴らしさを発信し、未来の石岡市につながる一歩となることを心から願っています。