双日テックイノベーションが睡眠評価の新手法を提案し論文採録

双日テックイノベーションが睡眠評価の新手法を提案

双日テックイノベーション株式会社が、同社のクラウドソリューション事業本部に所属する最上徹義氏の共著による論文が、「計測自動制御学会論文集」に採録されたことを発表しました。この論文は「睡眠の質に対する主観的評価と客観的評価のズレへの気づきを促すための定性的フィードバック手法の提案」と題し、2025年5月29日に公開される予定です。

論文の背景と内容

近年、睡眠の重要性がますます注目される中、日本では睡眠不足の悩みを抱える人が多く、その一因として「睡眠状態誤認」が挙げられています。これは、実際には十分な睡眠を取っていても、不足していると感じてしまう状態です。このような現象に対して、本論文は主観的評価と客観的評価のズレに焦点を当て、一つの解決策として定性的なフィードバック手法を提案しています。

具体的には、この手法により被験者が自分の睡眠の状態を正確に認識できるようになることを目指しています。論文では、絵画作家モンドリアンの抽象絵画「コンポジション」を用いたグラフィック・パターンを取り入れており、視覚的な評価がどのように行われるか示されています。この新しい可視化手法により、参加者は自身の睡眠に関する誤認を認識しやすくなります。

研究の意義

論文の著者である最上氏は、睡眠の質がメンタルヘルスや生産性に与える影響の重要性を強調しています。日本の生産人口の減少が予測される中で、労働生産性向上のためには睡眠の質向上が必須だと述べました。この研究が広まり、睡眠改善が生産性向上に役立つことが期待されています。

さらに、定性的可視化フィードバック手法は、従業員エンゲージメントを高めるための新たな手法としても注目を集めています。数値でのフィードバックが一般的な昨今、異なる表現を用いることで、より楽しく面白くフィードバックを行うことができるかもしれません。

今後の展望

双日テックイノベーションは、最新のテクノロジーを駆使した革新的なソリューションの開発に注力し、社会課題の解決に貢献することを目指しています。その活動の一部として、この研究成果が活用される機会が増えることを期待されています。

会社概要

双日テックイノベーション株式会社は、1969年に設立され、東京都千代田区に本社を構えています。同社は、国内外の最新ソリューションを駆使して、ITインフラ構築やシステム開発、運用・保守などのサービスを提供しています。また、2024年7月より社名を「日商エレクトロニクス株式会社」から「双日テックイノベーション株式会社」に変更しました。

このように、双日テックイノベーションの研究が日本の睡眠問題に対する解決策を示すことを期待し、今後の展開に注目です。