ノボ ノルディスクが福島県郡山に新たな投資
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は、2023年に福島県郡山市に位置する郡山工場に対して新たに40億円の投資を行うことを発表しました。この投資は、過去数年間に実施された20億円の投資に続くもので、これにより総投資額は60億円に達します。この動きは、日本における慢性疾患の増加に対応するための一環であり、高品質な医薬品を安定的に供給するための体制の強化を目的としています。
供給体制の強化とサステナビリティへの取り組み
新たな投資により、郡山工場は製造基盤をさらに強化することになります。具体的には、太陽光発電設備の導入や、天然ガスゼロを目指した自然冷媒を用いたチラーユニットの整備が含まれています。この取り組みによって、すでに100%再生可能エネルギー化を達成している工場のサステナビリティに対する努力がさらに深化します。
ノボ ノルディスク ファーマの代表取締役社長であるキャスパー ブッカ マイルヴァン氏は、「日本は弊社にとって非常に重要な市場であり、慢性疾患への対応が不可欠だ」と強調しました。超高齢化社会や肥満症の増加により、慢性疾患の有病率が高まる中で、当社の革新的な医薬品が日本の皆様の健康寿命を延ばし、生活の質の向上に寄与することを信じています。
地域貢献と長期的な投資戦略
加えて、ノボ ノルディスク ファーマは地方自治体とも連携を強化し、慢性疾患の予防および対策を推進しています。持続的な投資戦略として、郡山工場への投資を通じて、地域社会の健康課題に対して長期的に支援を行っていく意向を示しています。
この発表は、デンマーク王国大使館主催の「ライフサイエンスセミナー」で行われ、多くの注目を集めています。
株式会社の背景
郡山工場は1998年に設立された国内唯一の生産工場で、敷地面積は34,000m²を超えています。約150名の従業員が働いており、GLP-1受容体作動薬などを含む肥満症や糖尿病の治療薬を製造しています。また、ノボ ノルディスクはデンマーク、アメリカ、フランスなどに戦略的生産拠点を設け、グローバルな製造体制を整えています。
ノボ ノルディスクは1923年に設立された世界的なヘルスケア企業であり、「糖尿病で培った知識を基に、変革を推進し慢性疾患を克服する」ことを目指しています。日本法人であるノボ ノルディスク ファーマは1980年に設立され、国内の患者に質の高い医療を提供することに取り組んでいます。
詳細情報については、公式ウェブサイトをご覧ください。