コロナ禍の就活事情
2021-12-24 17:37:02

コロナ禍で変化した就職活動の実態とオンライン化の影響

コロナ禍での就職活動



2020年以降、世界中を襲った新型コロナウイルスの影響で、社会のあらゆる側面が変わりつつあります。特に、新卒採用の現場においては、オンラインの変化に悩まされた企業関係者が多かったのではないでしょうか。毎日のように変化する感染状況や緊急事態宣言によって、対面式の説明会や面接を行うことは大きなリスクを伴います。そのため、多くの企業が急速に新卒採用プロセスのオンライン化へと舵を切りました。

この変化は、就職活動を行う学生たちにも影響を与えています。新卒採用プロセスがオンライン化したことで、応募先企業の選び方や評価軸が変わるのか、実際に経験した就活生たちはどのように感じているのか、今回は「まるごとDX」による調査結果を元に深掘りしていきます。

調査結果の概要



コロナ禍で就職活動を行った2021年度新卒者と、前年度までに活動を行った就活生との違いは意外にも多く見受けられました。2021年度新卒者が企業説明会に参加した数は平均8.8社と非常に少なく、コロナ前の2019年度の10.8社と比較すると大きく減少しています。この結果から、オンラインでの情報収集がどれだけ影響を与えたのかが伺えます。

一方で、エントリーシートを提出した企業の数は8.5社と過去最高を記録しました。これは、オンラインで選考が受けやすくなったことや、リスクヘッジとして多くの企業に挑戦する姿勢が現れたためとも考えられます。内定を得た企業数も2.2社と過去3年間で最も多く、意欲的な姿勢が伺えます。

業界研究と気付き



さらに興味深いのは、就活生が多様な業界や職種を知ることができたと回答した割合が55.0%と高かった点です。これは、コロナ禍での制限によって、自ら積極的に情報を収集した結果と考えられます。対面でのコミュニケーションが難しい中、業界研究はオンラインでの情報収集に偏りがちだったため、各業界に対する理解が深まったとも言えるでしょう。

しかし、逆に「企業の求める人材像が分かりづらい」といった不満も浮上しました。これは、直接企業を訪問して情報を得ることが難しかった影響が大きいです。また、人に会う機会が制限されたことで、就活生の評価基準の中での企業イメージも影響を受けたのではないかと推測されます。

オンライン就活のメリットとデメリット



調査では、オンライン化に対する肯定的な意見が多かった一方で、その難しさも浮き彫りになっています。約25.5%の就活生が「オンライン上では企業や社員の雰囲気が把握しづらい」と感じており、19.0%は自分をうまくアピールできないと回答しました。こうしたデメリットが生じる中でも、23.0%が遠隔地の企業にエントリーできたことや、オンライン上の情報が例年より充実していたと感じています。特に、今までアクセスできなかった地域の多くの企業に挑戦できる機会は、ポジティブな要素として捉えられています。

新しい就活スタイルの定着



総じて、コロナ禍における就職活動のオンライン化は、効率性を高める一方で従来の対面スタイルの良さを失いつつあるとも言えます。今後は、こうした経験を反映させて、ハイブリッドな選考スタイルが定着していく可能性が高くなります。就活生たちは、リモートの特性に適応しつつ、企業選びや評価をどう柔軟に行っていくかが問われているのです。

この調査結果は、まるごとDXが行ったもので、今後の就職活動の在り方を探る上で非常に興味深いデータと言えるでしょう。

会社情報

会社名
ガリレオスコープ株式会社
住所
東京都港区麻布十番2-20-6麻布十番エムエービルディング 3F
電話番号

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