NECとMBS、VR同期再生プラットフォームの実証実験を実施

NECと毎日放送がVR同期再生プラットフォームを実証



2023年11月8日、NECとNEC通信システムは株式会社毎日放送(MBS)と共同で、革新的なVR同期再生プラットフォームの実証実験を行いました。この取り組みは、日本のプロレス団体DRAGONGATEによる「KING OF GATE 2025 DRAGONGATE No.1 CHAMPION SHIP」の場で行われ、来場者約80名が参加しました。

従来の課題を解決


近年、VRゴーグルの性能向上に伴い、個人レベルでの没入体験は身近になっていますが、イベントなどでの高品質な団体視聴には課題が残されていました。従来の方式では、各ヘッドマウントディスプレイが個別に映像を管理しており、多台数の運用は複雑で手間がかかっていました。また、視聴開始タイミングのばらつきにより、参加者間の共感が薄れることも問題視されていました。

本プラットフォームはこれらの課題に対応し、全員が同時に映像を楽しむことができる新たな体験を提供します。特に、誤差を抑えた完全同期再生の実現により、観客全員が同じ感動を味わえることができるようになりました。

プラットフォームの特長


新しいVR同期再生プラットフォームは以下の特長を備えています。
  • - 完全同期再生
参加者全員が同時に映像を見ることを可能とし、体験の一体感を生み出します。
  • - 一元管理システム
PCやタブレットから全デバイスの接続状況を把握し、映像の再生や停止をリアルタイムでコントロールできます。
  • - 複数コンテンツ視聴
複数の番組から選択して同期再生することが可能です。

実証実験の成果


実証実験では、DRAGONGATEの試合映像を約1分半に凝縮。この体験を5分で完結させることに成功しました。参加者からは、「隣の人と同じタイミングで感動を共有できた」「選手を近くで見られたのは嬉しい」との高評価を受けました。特に、VRを通じた「現地を超える体験」が認められ、高い没入感を提供できたとされています。

今後の展開


NECは、実証結果を基にプラットフォームの機能向上を図り、さらに実用化を進めていくとのことです。今後もMBSとの共同開発を通じて、メディア業界が抱える課題の解決に努め、情報発信の多様化を促進していく意向を示しています。

なお、本プラットフォームのデモや詳細な情報は、2025年11月19日から21日に開催される「InterBEE2025」にて展示される予定です。興味のある方は幕張メッセでの出展にぜひお立ち寄りください。ブース番号は8109です。

お問い合わせ


取材やサービス導入に関する問い合わせは、次のリンクをご覧ください。
  • - 共創活動に関するお問い合わせ
NEC メディアソリューション統括部
[email protected]
  • - プラットフォームに関するお問い合わせ
NEC通信システム インキュベーション統括部
NEC公式サイト

この取り組みは今後のイベント運営やエンターテイメント業界において、大きな影響を与えるかもしれません。

会社情報

会社名
日本電気株式会社
住所
東京都港区芝5丁目7-1
電話番号

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