AI創薬の新展開
2025-05-01 15:26:02

MOLCUREとファーマフーズがAI創薬で新たなマイルストーンを達成

MOLCUREとファーマフーズのAI創薬プロジェクトの進展



近年、AIを活用した創薬研究が注目を集める中、株式会社MOLCURE(神奈川県川崎市)と株式会社ファーマフーズ(京都市西京区)が共同で取り組む抗体医薬品の創製に関するプロジェクトが新たな段階に入った。両社が締結した共同研究契約に基づき、MOLCUREが初のマイルストーンを達成したことが発表された。これは、従来の技術を超える成果をもたらしており、医薬品の開発に向けた大きな一歩となる。

このマイルストーンの達成は、MOLCUREが独自に開発したAI創薬プラットフォームが中核となっている。具体的には、抗体専用の大規模言語モデルを用いたことで、より効率的かつ高精度な抗体の取得へと繋がった。契約において設定されていた基準を超える成果を達成したMOLCUREは、定められたマイルストーン報酬を受領することとなった。

共同研究により発見された抗体は、ファーマフーズへと提供される。今後、ファーマフーズではこの抗体を基に医薬品としての研究開発を行う計画だ。ファーマフーズは、この共同研究の成果をもとに、事業化に向けた独占的なライセンス交渉権を有しているため、今後の進展にも大きな期待が寄せられる。

MOLCUREの代表取締役CEO兼CSOである玉木聡志氏は、共同研究の成果について次のようにコメントしている。「この度のマイルストーン達成は大変喜ばしいことです。我々のAIシステムはパートナーの技術特性を最大限に引き出し、新たな価値を創造するプラットフォームを実現しました。ファーマフーズの抗体作製技術「ALAgeneⓇ technology」を駆使した実験デザインが功を奏し、限られたデータの中から高い成果を引き出すことができました。我々のパートナーシップを通じて、患者さんの生活を改善する新しい治療薬が誕生することを期待しております。」

株式会社MOLCUREの概要


MOLCUREは2013年に設立され、AIを活用した抗体およびペプチドの創薬において国際的な最前線で活躍している企業だ。MOLCUREのAI創薬プラットフォームは独自の大規模言語モデルや物理ベースのシミュレーション、高品質な実験データを基に構築されており、従来技術では困難なターゲットに対しても効果的かつ安全なバイオ医薬品の発見を可能にしている。また、MOLCUREは世界の製薬企業と提携し、研究開発の促進を目指している。元々日本の川崎市に本社があり、バイオラボは山形県鶴岡市に所在する。さらなる情報については公式ウェブサイトを参照してほしい。

株式会社ファーマフーズの概要


ファーマフーズは「医」と「食」の融合をテーマに掲げ、健康維持や生活の質の向上に寄与する機能性食品、化粧品、医薬品を研究開発している京都のバイオ企業である。医薬品の事業では、自社開発のニワトリ由来抗体作製技術「ALAgeneⓇ technology」を駆使し、抗体医薬品の研究を進めている。既にこの技術を用いた抗体医薬品候補が臨床試験に入っている。詳細はファーマフーズの公式サイトをチェックしてみよう。

お問い合わせ


株式会社MOLCURE
根岸奈津美 / Natsumi Negishi
contact@molcure.io
044-400-1894


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会社情報

会社名
株式会社MOLCURE
住所
神奈川県川崎市幸区新川崎7-7AIRBIC A36
電話番号

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