がん患者とコロナ
2020-04-22 14:58:01

新型コロナ感染症下でがん患者が知りたい情報を共有した特別オンラインセッション

新型コロナ感染症とがん患者に関する特別オンラインセッション



2023年4月、一般社団法人CancerXは新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うがん患者やその家族の不安を軽減するためのオンラインセッションを開催しました。このイベントは、がん患者が直面する現状に対する情報提供や相談の場を提供することを目的としています。今回は、医療従事者やがん患者を含む多様な参加者が集まり、様々な視点から意見を交わしました。

セッションの概要と参加者



この特別セッションには、認定NPO法人マギーズ東京の鈴木美穂がモデレーターを務め、いくつかの著名な専門家が登壇しました。登壇者には、マギーズ東京の秋山正子、全国がん患者連合会の天野慎介、アラバマ大学バーミンハム校の大須賀覚、国立国際医療研究センター病院の大曲貴夫、日本医科大学の勝俣範之、北里大学病院の佐々木治一郎が名を連ねました。

参加者の属性も多彩であり、「がん患者・経験者」が34.7%、「家族・パートナー・友人」が16.7%、「医療従事者」が31%を占めていました。こうした結果は、新型コロナ渦の中で、多様な立場の人々ががん情報を求めていることを示しています。

セッションテーマ



セッションは5つの主なテーマに沿って進行しました。

1. 新型コロナウイルスとがんの関係



大曲先生は、新型コロナによる肺炎と抗がん剤の副作用が時に似た様相を呈することがあるため、不安を感じたらまずは主治医に相談することを強調しました。一方、勝俣先生は、現時点でデータは限られていますが、がん患者のコロナ感染のリスクは一般人よりも高いわけではないことを説明しました。

2. 感染リスクと治療の優先順位



大須賀先生は、個々の状態に基づいた判断が必要であり、上野先生はサバイバーとして自身の経験から、もし治療が延期された場合、その理由について医師に確認することの重要性を話しました。

3. がん患者が気をつけるべきこと



参加者から多くの質問が寄せられ、登壇者は基本的な衛生管理やストレスマネジメントの重要性を伝えました。全員がマスクの重要性も強調しました。

4. 心のケアについて



相談先に困っている方には、マギーズ東京が電話やメールでの相談を行っていることや、がん支援センターの重要性が紹介されました。

5. 最期の過ごし方



在宅サービスや面会制限に対する不安が話題に上がり、それに対する工夫や解決策が提案されました。

ディスカッションと今後の展望



セッションの後半では参加者をいくつかのグループに分けて討論を行うブレイクアウトセッションが設けられました。多くの参加者から活発な意見交換が行われ、医療者と患者のニーズのギャップが明らかになりました。

このようなイベントは、がん患者やその家族だけでなく、医療従事者にとっても非常に有意義な情報の収集の場となりました。今後もCancerXは同様のオンラインセッションを繰り返していく方針を示しており、公式サイトではセッションのまとめも公表予定です。

この機会に、CancerXの公式サイト(https://cancerx.jp/)を覗いてみてほしいです。

会社情報

会社名
一般社団法人 CancerX
住所
千葉県松戸市古ケ崎941-7
電話番号

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