土壌診断の新機種登場
2025-09-16 12:13:44

最新の土壌診断に革命をもたらす新型バイオセンサーSDB-12型の登場

最新の土壌診断に革命をもたらす新型バイオセンサーSDB-12型



株式会社サカタのタネが新たに発表した土壌診断用バイオセンサー「SDB-12型」は、農業の現場における診断技術を次の次元に引き上げる期待される装置です。この新モデルは、2004年に東京工科大学、産業技術総合研究所、サカタのタネが共同開発した土壌診断用バイオセンサーの流れを引き継ぎ、実用化に至った重要な成果と言えます。

装置の特徴



SDB-12型は、初期のモデルに比べていくつかの重要な改善点が施されています。弊社の研究によると、感度、精度、応答速度が向上しており、電極の洗浄から安定化までの時間も大幅に短縮されています。この結果、分析後の作業効率が劇的に向上し、農業分野における実用性が高まりました。

具体的には、12本のセンサーを活用することで、多くの試料を同時に評価可能となり、特定の条件下での資材の一括評価も実現しています。このような仕様は、病害リスク診断や土壌の地力診断、堆肥の腐熟度評価など、さまざまな分析に対応できる多機能性を持っています。

開発の経緯



この新型装置は、2021年に設立された土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)によって開発が進められました。2024年2月には完成し、特許出願も行われています。約1年6か月にわたる稼働テストを経て、2025年9月17日に実際の市場での販売が開始される見込みです。この新たなバイオセンサーによって、土壌分析の技術が進化し、農業の生産性向上に寄与すると期待されています。

多様な用途と応用



SDB-12型のもう一つの大きな利点は、使用する微生物の種類や添加する餌の種類を変更できる点です。これにより、農業現場での様々な診断ニーズに応じたカスタマイズが可能です。具体的な用途としては、

  • - 畑土壌の病害リスク診断
  • - 根の根圏微生物活性測定
  • - 水田土壌の地力診断
  • - 資材の高速選抜法
  • - 堆肥の良否判定法

などが挙げられます。これらは、現在の農業において非常に重要な情報を提供し、生産の最適化に寄与します。

期待される効果



研究会は、将来的に簡易型のハンディー型バイオセンサーの開発も計画しています。これにより、農業現場での即時診断が可能となり、現場での迅速な対応が実現します。この新型バイオセンサーは、持続可能な農業やスマート農業の実現に向けた重要なステップです。

企業情報



合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)は、佐賀県伊万里市に本社を置き、土の健康診断を手掛ける事業です。設立から現在まで、土の生物性診断、資材評価、堆肥・肥料に関する技術指導などを通じて、農業の発展に寄与しています。公式サイトでの情報公開も行っていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。


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会社情報

会社名
合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会
住所
佐賀県伊万里市黒川町福田745ー1
電話番号
080-5009-2119

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