津南醸造の革新!酒粕を活用した新たなフードプロダクトの誕生
新潟県中魚沼郡津南町に本社を置く津南醸造株式会社が、2025年9月29日に開催されたUR都市機構主催の「TORANOMON JUST RIGHT NEW FOOD」試食会で、酒粕を使用した2つの新製品を発表しました。この試食会は、「地球とカラダにちょうど良い新しいフード」をテーマに、多様な持続可能な食品素材を駆使したメニューが紹介されました。
酒粕を活用した新しい挑戦
津南醸造は「日本酒アップサイクルプロジェクト」の一環として、発酵副産物である酒粕を資源と見なすことで、美容や健康、サステナビリティの観点から新たな食品の開発に取り組んでいます。試食会で発表されたのは、以下の2つのフードプロダクトです。
あま酒粕羊羹
この甜な羊羹は、米麹甘酒と日本酒由来の酒粕を使用した商品で、上品な味わいが特徴です。甘さは控えめで、素材の個性を引き立てた逸品。発酵による自然な旨味とまろやかさが感じられる贅沢なデザートです。製造は新正堂が行っており、香り高い酒粕がその深い味わいを引き立てます。
Soycleと酒粕のグリーンカレー
もう一つの目玉は、植物ベースの材料を主成分にしたグリーンカレーです。津南醸造の酒粕に加え、大豆のアップサイクル素材「Soycle」や国産青パパイヤを使用しており、深みのあるコクを生み出しています。この一皿はヘルシーでありながら、味わいの満足感をしっかりと提供することが特徴です。
日本酒アップサイクルプロジェクト
津南醸造のプロジェクトは、酒粕などの発酵副産物を「廃棄物」ではなく「資源」として再定義するものです。近年では、酒粕が健康面で再評価され、美容や免疫力向上、腸内環境を整える効果が期待されています。さらには食品、化粧品、肥料、ナノ粒子素材の開発にも積極的に取り組んでいます。
地域貢献への取り組み
理念である「Brew for Future~共生する未来を醸造する~」のもと、津南醸造は地域や社会、地球に貢献するために、テロワールを生かした日本酒造りや科学との融合によるサステナブルな取り組みを続けていきます。
津南醸造について
豪雪地帯に位置する津南醸造は、標高2,000メートルの山々から湧き出る天然水を使用し、地元産の酒米「五百万石」と「魚沼産コシヒカリ」を用いた酒造りを行っています。2025年には、「越後流酒造技術選手権大会」で新潟県知事賞を受賞し、その技術力が評価されています。
詳しい情報は、津南醸造の公式WEBページを訪れてみてください。
津南醸造公式ページ。