国立映画アーカイブが贈る特別企画
吉田喜重監督特集上映
2024年10月29日から11月3日までの間、国立映画アーカイブにて「TIFF/NFAJ クラシックス 映画監督 吉田喜重」が開催されます。本イベントは、2022年12月に逝去された映画監督吉田喜重氏を特集するもので、彼の創造的な遺産を改めて振り返る絶好の機会です。
吉田監督は、1950年代から活躍をしており、日本映画の前衛を代表する存在として、独自の映像表現を追求し続けてきました。本特集では、彼の劇映画10本とドキュメンタリー3本、合計13作品を英語字幕つきで上映予定です。これにより、国内外の観客にその作品の魅力を存分に味わってもらえることを目的としています。
上映作品のラインナップ
今回の上映では、次のような作品が並びます:
- 『ろくでなし』(1960)
- 『血は渇いてる』(1960)
- 『秋津温泉』(1962)
- 『嵐を呼ぶ十八人』(1963)
- 『情炎』(1967)
- 『炎と女』(1967)
- 『エロス+虐殺』(1970)
- 『戒厳令』(1973)
- 『人間の約束』(1986)
- 『鏡の女たち』(2003)
- 『BIG1物語 王貞治』(1977)
- 『愛知の民俗芸能—聖なる祭り 芸能する心―』(1992)
- 『愛知の民俗芸能—都市の祭り 芸能する歓び―』(1993)
これらの作品は、吉田監督の多面的な視点と彼の影響力の大きさを示すものであり、観客に新たな発見をもたらすことでしょう。
トークイベントの開催
上映作品だけでなく、特別トークイベントも設けられています。特に注目を集めるのは、『秋津温泉』上映後に行われるトークイベントで、吉田監督の作品に深く関わった俳優の岡田茉莉子氏がゲストとして参加します。この他にも、監督と共同著書を発表した舩橋淳氏(映画監督)や、親交のあった映画研究者のマチュー・カペル氏も登壇予定で、監督の思い出や制作の裏側についてさまざまな角度から語る貴重な機会となることが期待されています。
イベント詳細
この特集上映は、国立映画アーカイブと東京国際映画祭の共催によるもので、多様な文化を語る平台としての役割も果たします。また、全作品が英語字幕付きで提供されるため、地元の方々だけでなく、外国人観客にも参加しやすい環境が整っています。
企画概要
- - 企画名: TIFF/NFAJ クラシックス 映画監督 吉田喜重(英題:TIFF/NFAJ Classics: Kiju Yoshida)
- - 会期: 2024年10月29日(火)-11月3日(日)
- - 会場: 国立映画アーカイブ長瀬記念ホール OZU[2階]
- - 主催: 国立映画アーカイブ、東京国際映画祭
- - 協力: 現代映画社、松竹株式会社、国際交流基金
さらに詳しい情報は、国立映画アーカイブの公式ウェブサイトで確認できるので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。忘れられた傑作たちに再び光を当てるこの絶好のチャンスをお見逃しなく。