タカコムが新しい通話録音装置を発表
株式会社タカコムは、音声認識を搭載した通話録音装置「VR-RD790」を2024年12月20日より発売することを発表しました。この新製品は、特にコールセンターや各種業種での電話応対の管理を効率化し、品質を向上させるために設計されています。これにより、企業は業務の負担を大幅に軽減し、生産性の向上を図ることができるでしょう。
音声認識機能の導入背景
通話録音は、クレーム対応やオペレーター教育、応対履歴の管理など、さまざまな目的で使用されるようになっています。しかし、通話の聞き直しには非常に多くの時間がかかり、管理者の負担は増す一方です。そのため、「音声認識によるテキスト化」が求められていました。タカコムはそのニーズに応え、コストを抑えた音声認識機能を通話録音装置に標準搭載することで、より多くの企業が導入できるようにしました。
VR-RD790の主要な特長
低コストでの音声認識導入
VR-RD790は、株式会社日立ソリューションズ・テクノロジーの音声認識エンジン「Ruby Dictation」を標準搭載しています。このエンジンの導入にあたり、初期費用さえ支払えば、従量課金制のランニングコストは不要とのことです。このように、コストを大幅に抑えることが可能な点が大きな特徴です。
また、録音した通話をすべてテキスト化する「全文テキスト化」と、必要な通話のみを選んでテキスト化する「選択テキスト化」ができるため、業務の状況に応じた柔軟な運用が可能です。
ユーザーによる辞書管理機能
さらに、通話の再生画面上で音声認識エンジンへの辞書登録を簡単に行える「辞書セルフメンテナンス機能」を搭載。これにより、自社の独自用語や固有名詞をスムーズに追加することができ、外部のチューニング費用を削減することができます。
通話内容の可視化と確認機能
通話の重要な飛び道具として、VR-RD790は「NGワード」や「必須ワード」を取り入れて、テキスト情報検索条件を絞り込むことができます。通話内容を確認しながら、必要な部分だけ音声を再生することが可能で、効率的な情報の取得が期待されます。
応対品質の数値化
この装置は、通話ごとに「発話品質スコア」や「話速」など、さまざまな診断項目を数値化できます。データに基づくオペレーターの教育や評価が行えるため、業務の向上を効果的にサポートします。
他システムとの連携
さらに、VR-RD790はAIやCRMなどの各種システムとの連携も可能です。通話の録音データやテキストデータを自動保存し、業務効率化をバックアップします。
製品概要
- - 名称: 通話録音装置 VR-RD790
- - 販売開始日: 2024年12月20日
- - 参考価格: 約5,220,000円 (設定調整工事費別、税別)
- - 寸法: 幅429mm×奥行500mm×高さ177mm
まとめ
タカコムが提供するVR-RD790は、電話応対管理を簡素化し、業務の効率化を図るための強力なツールです。音声認識を通じて、企業は大量の情報を迅速に処理できるようになります。この新製品がどのように企業の業務に貢献していくか、今後の展開が非常に楽しみです。