冨田伊織の新世界『透明標本』展
岩手県の大槌町で、特別展「冨田伊織 新世界『透明標本』展」が2023年10月7日から9日までの期間、文化交流センター「おしゃっち」にて開催されます。この展覧会では、透明標本作家である冨田伊織氏が制作した、透明でありながら美しい芸術作品が展示されます。
透明標本の魅力
「透明標本」とは、骨格研究に基づく独特の手法を用いて制作された標本です。この過程では、たんぱく質を酵素で分解し、肉質が透明になり、硬骨は赤紫、軟骨は青色に染色されるという手法が用いられます。伝統的な標本のイメージとは異なり、それはまるで鉱物のような美しさを持ち、アートとしての価値も高い作品です。
展覧会の詳細
- - 会期: 2023年10月7日(土)~10月9日(月)
- - 時間: 10時~18時 (9日のみ10時~12時)
- - 会場: 岩手県大槌町文化交流センター おしゃっち
- - 料金: 無料
- - お問い合わせ: 産業振興課【一次産業活性化】E-Mail: [email protected]
ギャラリートークの開催
また、展覧会期間中には冨田伊織氏自身が参加するギャラリートークも行われます。このトークは、毎日二回実施され、作品についての説明や、制作過程の裏話、冨田さんの想いなどを直接聞くことができる貴重な機会です。予約は不要で、参加することができます。
(最終日は11時のみ)
地域のお祭りとのコラボレーション
10月8日には大槌町の海づくり記念公園で「第25回おおつち産業まつり」と「三陸コネクトフェスティバル」が同時開催されます。産業まつりでは餅まきやグルメ出店があり、フェスティバルでは大槌カイ物語の声優、蒼井翔太さんのトークイベントも行われ、賑わいを見せます。透明標本展を訪れた後は、ぜひこちらにも足を運んでみてください。
大槌町について
大槌町は岩手県の三陸沿岸に位置し、自然豊かな町として知られています。古くから漁業が盛んでしたが、東日本大震災で大きな被害を受けました。しかし、地域おこし協力隊などの移住者の増加や、ジビエ肉加工施設の開設など、復興に向けた取り組みが進んでいます。ぜひ、この機会に大槌町の魅力を感じつつ、冨田伊織の美しい透明標本をご覧にいらしてください。