武蔵野美術大学が助成プロジェクトを実施
武蔵野美術大学(東京都小平市)が、三菱みらい育成財団の2025年度助成事業に選ばれました。この助成を通じて、「Project Tangible ~デザインのチカラで高校生の探究活動を次のステージへ~」という教育プログラムが実施されることとなりました。このプロジェクトは、同財団が設けた「カテゴリー3」に位置付けられ、高い能力を持つ人材の早期発掘と育成を目指しています。
プロジェクトの概要
「Project Tangible」では、高校生の探究活動を深化させることを目的として、美術大学と全国の高校が連携します。このプログラムはデザイン思考に基づき、問題の発見からアイデア創出、プロトタイピング、フィードバックまでを反復的に行い、より創造的で実践的な探究活動への道を開きます。
最大の特色は、アートとデザイン教育から得られた「タンジブル化する力」を活用し、高校生のアイデアを具体的な形にして社会に発信することです。このプロジェクトは、若者の創造的思考力と実践力を育んで、社会全体の発展に貢献することを目指しています。
主な活動内容
このプログラムは、全国規模でのオープンプラットフォームを構築します。このプラットフォームは「探究デザインリーグ」というコンソーシアムを設立し、探究に取り組む全国の高校や企業、大学、自治体との共通課題を発見、共有する取り組みを進めます。
3つの柱の内容
1.
Tangible Camp: 各校から選出された高校生チームが合宿形式でテーマを深掘りし、大学教員や専門家と共にブラッシュアップを行います。
2.
Tangible Mentoring: 高校生チームには、アーティストやデザイナー、大学生のメンターがつき、探究成果を形にするプロセスに伴走します。
3.
Tangible Show: タンジブル化された探究成果を社会に発信し、フィードバックを得る機会を創出します。
この取り組みは、武蔵野美術大学のソーシャルクリエイティブ研究所の研究活動の一環としても行われ、この研究所は、企業や地域、教育の枠を超えて話し合い、社会問題の解決に挑みます。
三菱みらい育成財団について
一般財団法人三菱みらい育成財団は、三菱グループの創業150周年を記念して2019年に設立され、次代を担う若者の育成を目的とした取り組みを行っています。24のグループ企業が10年間で100億円を拠出し、高校や大学、NPO法人等の教育プログラムに対する助成を行っています。2020年度から助成が開始され、すでに384機関、約22万7,000名が参加しています。
質問と問い合わせ
本プロジェクトに関するお問い合わせは、武蔵野美術大学連携共創チームの担当者、西までご連絡ください。
まとめ
今回の助成を通じて、武蔵野美術大学は次世代の若者のために新たな教育プログラムを提供し、彼らの創造性を引き出すお手伝いをすることを目指します。高校生たちがデザインの力を活用し、未来の社会に貢献できる力を身につけることを期待しています。