事業承継の実態
2026-04-15 09:29:25

突然の事業承継が多くの中小企業を襲う理由とは?

突然訪れる事業承継の現実



2026年3月、株式会社ココペリが運営する中小企業向けウェブメディア『コネクト』は創刊1周年を迎え、それに伴い全国の118社に対するインタビューをもとにした実態レポートを発表しました。今回のレポートのテーマは「事業承継」です。多くの経営者にとって、事業の継承とは「準備をして臨むもの」というイメージがありますが、実際には「突然」やってくることが多いという現実が明らかになりました。

調査の概要


この調査は2025年3月から2026年3月にかけて行われ、食品製造業やIT、介護・福祉など多岐にわたる業種の経営者や担当者に対し、対面やオンラインでインタビューを実施しました。取材を通じて浮かび上がった「事業承継の本当の姿」とはどのようなものでしょうか。

3つの承継パターン


この調査で明らかになった事業承継の3つのパターンについて解説します。

パターン①:「ある日突然」型


ある企業の代表者は、創業30年以上の製麺会社の後を引き継ぐことになりました。父が突然倒れたことがきっかけです。彼は別の会社で営業職をしており、事業承継に関する準備が全くできていませんでした。赤字と借金を引き継ぎ、「どうすれば良いのか分からない」と困惑し、最初から自分一人で事務処理を始めました。このような「突然」の承継は、他の企業でも見られる事例で、その慌ただしさや混乱は共通しています。

パターン②:「気づいたら継いでいた」型


多くの経営者が、言うなれば「状況に押されて」帰郷し、経営者としての準備がゼロのまま事業を引き継いでいることも多いです。例えば、ある鞄製造業の代表者は、板前になりたい夢を持ちながらも介護のために帰郷。その後、自ら製造ラインを立ち上げ、異業種との融合に成功しました。このように、帰郷や継承の意図がじっくりと示されていなかったケースが多く見受けられます。

パターン③:「逆算して帰ってきた」型


好事例として挙げられるのが、「逆算して帰ってきた」型です。精肉業の現代表者は、監査法人で5年のキャリアを積み、専門性を持ってから家業を継ぐ決意を固めました。彼は「商売は掛け算だ」と考え、自分がどう価値を提供できるかを真剣に考えました。このように具体的なスキルを身につけてから承継を行った経営者は、取材の中でも非常に少数だったと言います。

取材を通じて見えた新たな視点


取材を通じて、「もともと継ぐつもりだったか」という質問に対して「そんなつもりはなかった」という答えが多く返ってきました。事業承継は準備して臨むものという前提が揺らいでいく中でも、突然の承継から自分なりの意味を見いだし、前進し続けている経営者たちの事実は、多くのヒントと学びを提供しています。

特に小規模企業では、営業職を重視する傾向があり、外部とのネットワークを構築する力が会社の成長に直結していることが見受けられます。このような経験を積むことが、今後の事業承継に着目する際の新しい視点となるでしょう。

今後も『コネクト』は、地域中小企業のリアルを発信し続けていきます。この取り組みが、多くの経営者の助けとなることを願っています。


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会社情報

会社名
株式会社ココペリ
住所
東京都千代田区紀尾井町3-12紀尾井町ビル11階
電話番号
03-6261-4091

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