企業間リユースを実現する「ReSACO」が本運用をスタート
トライシクル株式会社(本社:東京都品川区、代表:山田晃一)と、株式会社FGLサーキュラー・ネットワーク(FCN、東京都千代田区、代表:大木昭彦)は、企業間の不要中古資産を必要としている側にマッチングするプラットフォーム、「ReSACO」の実証実験を経て、11月1日から本格運用を開始します。
この取り組みは、企業における不要資産をリユースすることで、サーキュラーエコノミーの実現を目指しています。特にDX(デジタルトランスフォーメーション)を活用し、製品の寿命を最大限に伸ばすことが目的です。これは、不要資産のリユースを進めることで、資源の有効利用とコスト削減を図ることを狙っています。
実証実験の成果
実証実験は6月から行われ、多数の商品が取り扱われました。対象には不要となったゴルフカートやゴルフ場整備機器、農業機器といったリース資産が約130点含まれています。この中で、出品した商品60%が成約し、その大多数がエンドユーザーであるゴルフ場運営会社や農業関連法人に直接販売されました。この結果は、リユース促進においても顕著な成果を示しております。
従来のFCNでは、大量の設備を取り扱う際に、保管場所や手続き、在庫期間といった制約から、業者による中古物件買取や廃棄処分を選択することが多くありました。しかし、「ReSACO」の導入により、エンドユーザーに直接アプローチできる仕組みが整い、これによりマーケット価格での取引が実現しました。
環境への貢献
この取り組みにより、廃棄物を削減するだけでなく、GHG(温室効果ガス)の削減にも寄与しています。エンドユーザーに直接販売することで、物流の簡素化が進み、環境負荷の低減にもつながっています。また、リユース率の向上は、持続可能な社会の実現にも貢献すると考えられています。
今後、トライシクル株式会社は「ReSACO」の機能をさらに充実させるため、新たなサービス追加を行い、さまざまなリユース品の物流手段としての活用を促進していく予定です。FCNも、この実証実験を経て、より多くの企業に向けて有効活用の提案を行い、持続可能な社会の構築に努める考えです。
「ReSACO」プラットフォームの意義
リユースマッチングプラットフォーム「ReSACO」は、企業特有の課題を解決し、不要品の残存価値を最大限に引き出すことを目的としています。企業間でのリユースは、過去においては経理処理や物理的な物流、輸送・保管の問題から普及が難しい状況でした。これにより、多くの価値あるものが低価格で処理されたり、廃棄されてしまっているという現状がありました。「ReSACO」は、こうした問題を克服し、より多くの企業でリユースが選択されるようになることを目指しています。
会社情報
FGLサーキュラー・ネットワーク
- - 住所:東京都千代田区麹町5-1-1
- - 設立:1996年4月
- - 代表者:大木昭彦
- - 資本金:10,000千円
トライシクル株式会社
- - 住所:東京都品川区南大井6-26-3 大森ベルポートD館 8F
- - 設立:2018年5月
- - 代表者:山田晃一
- - 資本金:1,000万円