宇宙輸送システム株式会社が福島で飛行試験を実施しデータ取得成功

宇宙輸送システム株式会社の新たな挑戦

将来宇宙輸送システム株式会社（以下ISC）は、福島県南相馬市にて新たな飛行試験を成功させました。この試験は、完全な宇宙輸送を目指すという企業ビジョンの一部であり、特に誘導制御と飛行試験に焦点を当てています。ISCは、未来、宇宙でも「毎日、人や貨物が届けられる世界」を実現するためのスタートアップ企業で、宇宙往還を可能にする輸送システムの開発に注力しています。

飛行試験の開催と成果

2025年1月20日から23日まで、福島ロボットテストフィールドにおいて、クアッドコプタ型ドローンを使用した誘導制御・飛行試験が行われました。この試験では、シミュレーターからフライトソフトウェアを書き込み、自動的にフライトを行い、その過程で計測を行うというDevOps手法が採用されました。これにより、誘導制御の設計を瞬時に見直すことが可能になりました。

DevOpsの活用

DevOpsとは、開発と運用をつなげる手法であり、開発者と運用者の緊密な連携が求められます。ISCでは、この手法を取り入れることで開発効率を向上させています。「P4SD」（Platform for Space Development）を基盤に、全てのデータをクラウドに集約し、開発過程の一元管理を可能にしました。このシステムにより、開発メンバー全員がリアルタイムで情報を共有し、アジャイル型開発が実現されました。

革新的なプラットフォーム「P4SD」

ISCは2022年5月に設立され、2028年までに人工衛星の軌道投入を目指すという挑戦的な目標を掲げています。従来のウォーターフォール型開発では、市場の変化に応じた柔軟な対応が難しく、開発期間が長期化することが課題とされていました。そこで、ISCはアジャイル型開発手法を採用することで、短期間での開発を実現しています。

「P4SD」では、研究・設計から試験結果までをデータ化し、全ての情報をクラウド上で一元管理。これにより、チーム全体が統一された情報を取得し、高い効率性をもって開発を進めることが可能になります。

今後の展望

今回の飛行試験では、瞬時にイテレーションを回し、誘導則を修正・変更できることが証明されました。今後は、2025年夏に新しい機体を用いたさらなる試験を予定しております。この実験を通じて、ロケットの誘導制御と設計プラットフォームの改良に向けた新しい知見を収集し、P4SDのフライトテストプラットフォームを拡張することを目指します。

ISCは、この挑戦を通じて新しい宇宙産業を創造するため努力しており、興味のある方は人材採用ページをチェックしてください。宇宙旅行についても先行申し込みを受け付けています。

このように、将来宇宙輸送システム株式会社は着実に一歩ずつ、宇宙への輸送システムを実現するための道を歩んでいます。これからの進展に注目です。