地域と共に成長する新たな特産品『BEPPU CRAFT MENMA』の魅力

一歩踏み出した新たな特産品

大分県別府市で、若い世代の力を活かした新商品「BEPPU CRAFT MENMA」が登場しました。これは、環境と地域の未来を考えた若者の挑戦から生まれた特産品です。一見すると普通のメンマかと思いきや、この商品には地域素材の持つ魅力と環境問題への意識が込められています。

竹害問題への取り組み

大分県は広大な竹林を有し、竹の生産が盛んな地域ですが、高齢化や後継者不足により竹林が放置される状況が続いています。別府市にある竹林は821haにも及び、こうした現実を見た立命館アジア太平洋大学の卒業生である加来千織さんは、地域の活動に深く関わりたいと思い立ちました。彼女の理念に共感したLOCAL BAMBOO株式会社が監修して、「BEPPU CRAFT MENMA」という新しいメンマの開発に取り組むこととなりました。

商品の特性

「BEPPU CRAFT MENMA」のコンセプトは「ちょっぴり大人のおやつ」。原材料にはほぼ全て地域産を使用し、竹の風味を生かしたお酒に合う味わいが特徴です。今回は特に、別府市の孟宗竹とともに「カトレア醤油味」を発売しています。また、今後は「柚子胡椒味」の登場も計画しています。

このメンマは、100gで価格は980円（税込）。カトレア醤油のまろやかな甘みがメンマの風味をより一層引き立ててくれます。ここで注目すべきは、購入先として「BEPPU CRAFTオンラインストア」があり、今後は販売店舗も順次拡大予定とのことです。

加来千織の思い

加来千織さんは「APU卒業以来、学生との交流を通して新しい視点で環境問題について考えることができて嬉しく思います。この活動を通じて、自発的に挑戦できる場を創出し、多くの人々とつながる機会を作りたいです」とコメントしています。彼女は、地域の農家との接点を増やし、持続可能な未来を見据えた取り組みを続けていくと意気込んでいます。

BEPPU CRAFTのビジョン

BEPPU CRAFTは大分県内の素材を活用し、新製品を企画していくことを理念としています。商品開発にとどまらず、教育的な視点も取り入れ、地域の学生たちと協力しながら様々な課題を解決することを目指しています。

加来千織さんが指導するこの事業は、地域社会とともにあり続けることを重視し、新たな価値を創出することに挑戦しています。