あきたの海を守る
2025-07-31 11:43:35

海の日常を守るための新たな取り組み、「あきたの海を守り隊」で学ぶブルーカーボン

あきたの海を守り隊



2025年7月23日と24日の2日間、秋田県男鹿市で開催された「海藻でブルーカーボン~あきたの海を守り隊~」は、次世代を担う小学生たちにとって、海の重要性を実感する良い機会となりました。このイベントは一社)海と日本プロジェクトin秋田県の取り組みの一環として、地球温暖化やブルーカーボンについて学び、会場では実際にアマモの移植体験を行いました。

イベントの概要


この活動は、秋田県内の小学5年生から6年生までの20人を対象に行われ、参加者は秋田の海の現状や特徴を学ぶと共に、海藻や海草が果たす役割を体験しました。特に、二酸化炭素を吸収する効果があるとして注目される「アマモ」の重要性に触れ、地域の自然環境の保護について深く考えさせる内容となりました。

学びの場、男鹿水族館GAO


初日の活動は、男鹿水族館GAOを訪れ、秋田県水産振興センターの加藤雄平さんから、秋田の漁業の現状やブルーカーボンの概念について学ぶところからスタートしました。加藤さんは、「秋田の魚の水揚げが減少していることや、浜での海草や海藻の役割について熱心に説明してくださいました。特にアマモが二酸化炭素を多く吸収することに対する反応は大きく、児童たちは興味深くメモを取りながら耳を傾けていました。

午後からは、五里合漁港へ移動し、ゲストハウス男鹿の三浦豊さんからアマモの移植についてのレクチャーを受けた後、実際に海に入っての体験が行われました。子どもたちは冷たい海水に戸惑いながらも、一生懸命にアマモを植えつける姿が印象的でした。海中での体験を通じて、アマモが持つ役割を理解し、「ブルーカーボン」を実感する貴重な時間となったことでしょう。

その後、地元の漁師からは、地球温暖化による海水温の上昇が漁獲量や獲れる魚の種類に影響を及ぼしているとの説明もあり、参加した子供たちは自然と人間との繋がりの奥深さを実感することができました。

温暖化と再生可能エネルギーの理解


2日目は男鹿海洋高校で、地球温暖化の影響やその対策として注目されている再生可能エネルギーに関する学習を行いました。また、洋上風力発電の現場を体験するため、シュミレーターを使用した操船体験も行い、子供たちはリアルな操作感を体験しながら、今後のエネルギー問題について考えを深めていく様子が見られました。

次世代へのメッセージ


イベントの締めくくりとして、児童たちは自分たちにできることを一枚の絵にまとめ、発表する時間が設けられました。それぞれの絵には、「男鹿の海の未来を守りたい」といった思いや、地球環境への取り組みの意向が表現され、子どもたちの成長が感じられる瞬間でした。

参加者たちは、初めは緊張していた様子でしたが、次第に笑顔でコミュニケーションをとる姿が見られるようになりました。「アマモの移植体験が楽しかった」、「二酸化炭素を減らすために自分も何か行動したい」との声が印象的で、充実した2日間を過ごしたことが伺えました。

未来への意識を育てる「海と日本プロジェクト」


このような取り組みを通じて、子どもたちが海の未来に興味を持ち、自ら行動に移す意識を育むことが、日本財団「海と日本プロジェクト」の目的です。秋田県の美しい海を守るため、今後も多くの教育活動が期待されます。

団体情報


一般社団法人海と日本プロジェクトin秋田県は、人々に海の重要性を伝えつつ、環境問題にも積極的に取り組んでいます。また、清掃活動やイベント企画を通して、海ごみゼロを目指すための認知向上や意識改革を進めています。詳細については、公式ウェブサイトを訪れてご確認ください。


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ソーシャルアクションネットワーク
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