祐徳バスとJR九州が実施するモーダルミックス実証実験
公共交通の利便性向上を目指し、祐徳自動車株式会社(祐徳バス)と九州旅客鉄道株式会社(JR九州)が共同で「モーダルミックス実証実験」を行います。この実験は、祐徳バスの太良線とJR九州の長崎本線を利用する学生を対象にしており、具体的には肥前鹿島駅から肥前大浦駅間で行われます。
実施の背景
佐賀県内では車社会が進み、公共交通の利用が減っているのが現状です。そのため、多くの保護者が送迎に頼ることが増えています。この問題を解消するために、新たな交通手段としてバスと鉄道を組み合わせたシステムを検討することになりました。昨年度の実証実験では、約70%の保護者が「送迎頻度が減った」と回答するなどの成果を上げたため、今年度も実施が決まりました。
実証実験の概要
本年度の実証実験は2026年7月1日から10月31日までの4ヶ月間にわたり実施されます。対象者は、JR九州の通学定期券を持つ学生で、対象区間は祐徳バスの太良線、具体的には肥前鹿島駅前から竹崎港バス停までです。運賃は200円とし、現金または交通系ICカードでの決済が可能です。
利用方法としては、バスを降りる際にJR通学定期券をバスの乗務員に提示する必要があります。また、定員に達した場合は乗車できない可能性もあるため、注意が必要です。通学定期券を持たない場合は、通常の運賃が必要になります。
目的と期待される効果
実施の目的は主に次の3つです。
1.
学生の利便性向上:運行がない時間帯にバスを活用することで、待機時間を短縮します。
2.
保護者の負担軽減:バス利用を促進することで、保護者の時間的・経済的な負担を和らげます。
3.
地域の公共交通維持:バスの利用機会を創出し、地域の活性化に寄与します。
高校生による広告デザイン
特筆すべきは、今年度の実証実験において「鹿島市高校生広告課」の学生が、ポスターやチラシのデザインを手掛けることです。若者の視点を活かしたデザインで、地域の学生や住民に親しみを持ってもらえるよう製作されています。この取り組みを通じて、若者たちの感性を活かし、昨年度の認知度向上の課題にも取り組む想定です。
結び
祐徳バスとJR九州の取り組みは、佐賀県における公共交通のさらなる発展を促すものです。交通手段の選択肢が広がることで、地域住民の生活がより便利になることが期待されます。この実証実験が成功裏に進むことを期待しています。