久米設計がAACA賞2024で突出したパフォーマンス
2024年、建築界に新たな光を燈した株式会社久米設計が、(一社)日本建築美術工芸協会のAACA賞において、最優秀賞と特別賞を獲得したことが発表された。特に、設計した「ポーラ青山ビルディング土浦亀城邸復原・移築」がその栄えある最優秀賞に輝き、また、「虎ノ門ヒルズステーションタワー」も特別賞を受賞し、同社の技術力とデザインの融合が高く評価された。
AACA賞とは何か?
この賞は、建築、美術、工芸、ランドスケープなど多様な分野が絡み合った文化的な環境や美しい景観を評価し、創造力を育むために設立された。毎年優れた景観を実現した個人や団体が表彰され、入選作品には優秀賞や特別賞も設けられている。これにより、クリエイティブなプロジェクトが奨励され、さらなる地域文化の進化に貢献している。
ポーラ青山ビルディング 土浦亀城邸復原・移築
「ポーラ青山ビルディング」は、東京都港区南青山に位置し、その斬新なデザインは多くの人々を魅了している。この建物は、歴史的な土浦亀城邸を復原・移築したもので、青山通りに映える壮大な外観と、館内に展示された先進的なアート作品が話題を呼んでいる。
建築の詳細
- - 所在地: 東京都港区南青山2-5-17
- - 建築主: 株式会社ピーオーリアルエステート
- - 設計・監理: 安田アトリエ + 久米設計
- - 延床面積: 17,104㎡
- - 階数: 地上16階、地下2階
- - 竣工: 2024年3月
審査員からのコメントによると、このプロジェクトは美術工芸と建築が見事に調和した素晴らしい作品であり、都市の景観に新たな命を吹き込むものとして評価された。
虎ノ門ヒルズステーションタワー
一方、「虎ノ門ヒルズステーションタワー」は、大規模再開発の一環として大胆かつ先進的な建築機能の再編成を実現。個性的なライティングアートが融合し、訪れる人々に特別な空間体験を提供することから特別賞を受賞した。
建築の詳細
- - 所在地: 東京都港区虎ノ門2-6-1
- - 建築主: 森ビル株式会社
- - 設計: 森ビル一級建築士事務所・久米設計
- - 延床面積: 約236,640㎡
- - 階数: 地上49階、地下4階
- - 竣工: 2023年7月
このように、久米設計のプロジェクトは日本の建築界に新たな息吹をもたらしている。特に地域社会における持続可能な開発を意識し、未来への視点を持ったデザインを追求している。
会社のビジョン
久米設計は、1932年の創業以来、都市と建築の設計を手掛け、多くのプロジェクトで社会貢献を目指してきた。「豊かさ」とは何かを深く考え、地域や人々の未来を見据えた新たな価値の創造を目指している。
これからも、同社の動向に注目が集まる中、さらなる発展が期待される。