大阪の夏を彩る「愛染まつり」がオンラインで楽しめる
大阪の伝統的な夏祭り「愛染まつり」が、2020年の開催にあたって初めてオンライン形式で実施されることが決まりました。この祭りは、天神祭、住吉夏祭りと並び称される大阪の三大夏祭りの一つであり、毎年多くの人々が集まります。300年以上の歴史を持つこの祭りは、縁結びや商売繁盛を祈願する重要な行事でもあります。
愛染まつりの魅力と歴史
愛染まつりは、大阪市の無形民俗文化財に指定されており、毎年6月30日から7月2日の3日間にわたって行われます。この間には、秘仏愛染明王の特別ご開帳が行われ、四天王寺の僧侶による疫病退散の法要も実施されます。この祭りは、古くから続く伝統であり、当初は四天王寺の僧侶たちによる夏越しの儀式として始まったとも言われています。
オンライン祭りへの移行理由
今年は新型コロナウイルスの影響により、多くの祭りが中止となりましたが、愛染まつりの関係者は「神仏のご加護を願う方々がいる」と考え、オンラインでの開催を選択しました。インターネットを介することで、遠くに住む信者や核家族のお祭りに参加できない人々も自由に参拝できる環境を整えられたのです。
ライブ配信では、愛染堂の秘仏である愛染明王や重要文化財の多宝塔のご開帳、さらには疫病退散を願う法要など、多彩なプログラムが予定されています。観覧者は、まるで現地にいるような感覚で参加できるという、今までにない体験が提供されます。
新たな挑戦!オンライン愛染娘
例年愛染まつりを盛り上げてくれる「愛染娘」ですが、2020年は特別版として「オンライン愛染娘」が選ばれました。天王寺区のマスコットキャラクター「ももてんちゃん」や、アイドルユニット「963」、イラストレーターの「よねはらうさこ」さんと一緒に、オンライン上でお祭りを盛り上げます。各参加者はSNSを利用して、自らの視点で祭りを楽しむ姿を発信していく予定です。
ハッシュタグ祭りで浴衣姿を披露
さらに、祭りを盛り上げる一環として「#愛染娘2020」というハッシュタグを用いた企画も実施されます。参加者は浴衣姿の写真を投稿することで、全国、世界中の参加者と共に愛染まつりを共有し合うことができます。浴衣を衣替えする大事なイベントで、参加者皆が一体感を持ちながら楽しむことができるでしょう。
クラウドファンディングへの挑戦
オンラインでの開催を実現するため、主催側ではクラウドファンディング「CAMPFIRE」を利用して支援を募っています。今後の神社仏閣におけるインターネット活用の方法を模索しながら、多くの人からの応援を受けて、新しい形の祭り開催にチャレンジしています。
まとめ
愛染まつりのオンライン開催は、新型コロナウイルスの影響での苦境にも関わらず、愛染まつりの精神を守り、さらに発展させる新たな試みです。2020年6月30日から7月2日の3日間、ぜひこの新しい形の祭りを楽しんでください。詳しい情報やライブ視聴のリンクは
こちらからご覧いただけます。