新サービス「暗号カプセル便」でセキュアなファイル送信を実現

新たなセキュリティソリューション「暗号カプセル便」

株式会社クイーリー（本社：東京都中央区）が、新しいファイル送信サービス「暗号カプセル便」の提供を開始しました。このサービスの主な特徴は、ファイルが常にAES暗号化された状態で送受信できる点にあります。従来のファイル送信方式では、サーバー側でファイルを復号し、平文に戻してからダウンロードする必要がありましたが、これでは不正取得やデータ流出のリスクが伴います。

従来方式の問題点と新たなアプローチ

一般的なファイル送信サービスでは、受信者がファイルを受け取る際に、一度データが復号化されるため、そこにセキュリティ上の脆弱性が存在しました。特に、企業秘密や機密情報を扱う際には、重要な情報が漏えいするリスクが高まります。これに対し、クイーリーは「常に暗号化された状態で届ける」という新しいアプローチを採用し、特許出願中の独自技術を用いて、暗号化ファイルビューを実現しました。

「暗号カプセル便」の概要と特長

「暗号カプセル便」は、AES方式によって強固に暗号化されたファイルを、Webベースの使いやすいインターフェースで簡単に送受信できるサービスです。ユーザーはインストール不要の専用ビューアアプリを使って、暗号化ファイルを閲覧できます。この仕組みによって、受信者がファイルを保存することなく、見せるだけの新たなファイル共有モデルを実現しています。

主な特長

1. ファイルは常に暗号化
他社サービスとは異なり、ファイルは復号化されることなく、暗号化された状態で送信されます。特に機密情報を扱うビジネスシーンでの利用に最適です。

2. ビューアアプリはインストール不要
ユーザーは特別なインストールをせずに、PCのメモリ内で一時的に復号化が行われます。この方式により、復号データはOSから認識されず、ファイルがPCに残ることがありません。閲覧が終了すると、復号データは自動的に消去されるため、二次流出のリスクが大幅に軽減されます。

3. 透かし（ウォーターマーク）機能の搭載
ステファイルや動画には任意の文字列で透かし表示が可能で、これにより撮影などによる漏えいを抑制します。

4. 暗号化ファイルの自動削除機能
設定した閲覧期限を過ぎると、ファイルがオフライン状態でも自動で削除され、再閲覧やデータ持ち出しを防止します。

料金体系と今後の展開

「暗号カプセル便」は、中小企業や個人事業主でも導入しやすい定額プランを採用しており、月額980円、年額10,000円とシンプルな料金体系を提供します。そのため、用途や規模を問わず幅広い顧客に対応可能です。

クイーリーは、今後も暗号化技術を活用した安全なデータ共有インフラの構築を推進し、出版、医療、製造、士業など、機密情報を扱うさまざまな業界に展開していく予定です。また、デジタル献本や限定配信コンテンツなど、新しいユースケースへの対応も視野に入れています。

会社情報

株式会社クイーリーは、2000年に設立され、暗号技術研究やデジタルコンテンツ保護ソリューションを提供しています。公式サイトでは、サービスの詳細や問い合わせも受け付けており、顧客対応にも力を入れています。

公式サイト: クイーリー
電話番号: 03-3861-2151

暗号カプセル便を利用することで、機密データの送信が今まで以上に安全になり、ビジネスの新たな可能性が広がります。