日揮パラレルテクノロジーズの新社長に阿渡健太氏が就任

日揮パラレルテクノロジーズ株式会社が新社長を発表

2024年3月、日揮パラレルテクノロジーズ株式会社（以下、JPT）は新たに阿渡健太氏を代表取締役社長に迎えることを発表しました。この動きは、同社が推進している障害者雇用のさらなる強化を目指す重要な一歩といえるでしょう。

阿渡健太新社長の背景

阿渡氏は1986年生まれ、神奈川県横須賀市の出身です。生まれつき両上肢に障がいを持ちながらも、幼少期から健常者と共に過ごし、多様な経験を積んできました。趣味はサッカーや読書、散歩、そして銭湯巡りという充実した日々を送っています。2005年に日揮株式会社に入社後、2017年からはパラテコンドーの日本代表選手としても活躍。前社長と共に2021年にJPTを設立し、同年に副社長として経営に携わっていました。

障がいのある自らの経験を生かし、彼は「全ての人が、対等に働ける社会を実現したい」と強く思っています。この思いは、就職活動中に経験した社会の壁から生まれたものであり、「障害者だからできない」と言われたことをバネに、社会を変えることをミッションとして掲げています。

新社長のメッセージ

新しい代表取締役社長に就任するにあたり、阿渡氏は「今回、JPTの代表として選ばれたことは大変光栄なことです。障がい者に対する社会の偏見を取り除き、すべての人が対等に働ける環境を整えていく」と述べています。彼は自らの活動を通して、障害の有無に関わらず、すべての人に「可能性は無限大」であることを伝えていく努力を続けることを誓いました。

日揮パラレルテクノロジーズの使命

JPTは2021年に設立され、障害者雇用の促進および安定化を目的とした特例子会社です。2024年3月現在、従業員29名のうち、27名が精神・発達障害をもつITエンジニアです。日揮グループ内のITやDX化の業務支援を行いながら、経済産業省による「ニューロダイバーシティ」分野の先進的な取り組みとしても評価されています。