障がいのあるクリエイターとの共作展、軽井沢町の新たな芸術的挑戦
軽井沢町において、アート団体「konst」が障がいのあるクリエイターとの共同制作を深掘りする展示会「生活に未知を」を開催しています。開催期間は2023年8月10日から22日まで、御代田町のインテリアショップ「lagom」において入場無料で行われています。展示には、地域活動支援センターで活動するクリエイターたちとのワークショップを通じて生まれた作品や、その制作過程が情熱的に表現されています。
この展示会では、クリエイターと共に過ごす制作の時間が、彼らの得意分野を知る良い機会となっていることが報告されています。ワークショップの進行につれ、より多様な創造性が引き出され、参加者たちにとっても新たな発見の喜びを体験しています。展示物はただの作品に留まらず、それが生まれた背景や制作のプロセスが視覚的に示されているのが特徴です。このイベントを通じて、物を創り出すことの喜びや、各クリエイターの才能が如何に開花していくかを感じ取ることができるでしょう。
展示作品の一部紹介
展示会において特に注目を集めているのが、「おくすりてちょう」という独自のアイテムです。これは軽井沢病院の院長である稲葉俊郎氏の発案から生まれた作品であり、クリエイターたちが力を合わせて制作したものです。また、コロナ禍において、軽井沢病院のコロナ病棟の患者に生きる活力を与えるために考案された「いのちのテキスタイル」も見逃せません。これは、自由にカットされた野菜や果物を用いて作られたもので、視覚的な美しさだけでなく深いメッセージが込められています。
さらに、巨大なターポリン生地に描かれたアートは、地域の木工作家やかばん作家と共同制作されたプロダクトであり、ひとつひとつがユニークな仕上がりになっています。これらの展示物を通して、障がいのあるクリエイターの思いと技術が融合し、新たな価値を生み出している様子が伺えます。クリエイターたちとの対話を重視し、彼らの才能を最大限に引き出すことが、konstの理念の核となっています。
トークイベント「生活に未知を - 障がいのある方々との創作 -」
展示会の期間中、8月11日には特別なトークイベントも開催されます。MMoP内で行われるこのイベントには、クリエイターたちと支援員の役割を担うアトリエリスタが訪れ、彼らの経験や今後の展望についてお話しする予定です。登壇者には、konstのディレクターである須長檀氏、軽井沢病院院長の稲葉俊郎氏、そして軽井沢町社会福祉協議会の事務局長、篠原幸雄氏が名を連ねています。
トークセッションでは、障がいのある方々とのアート活動を通じて生まれる社会とのつながりについてや、クリエイターたちが感じている希望、さらには展望に焦点を当て、様々なテーマで語りあう予定です。参加費は無料ですが、事前の予約が必要なため、興味のある方はお早めに申し込みをおすすめします。
この展示会及びトークイベントを通じて、私は私たちが何に感動し、どう共に成長できるのかを深く考える機会となることを期待しています。障がいのあるクリエイターとのコラボレーションが、新しい創造の扉を開くのであり、今後も継続的な支援と関心が求められます。ぜひ、多くの方々にお越しいただき、この価値ある体験を分かち合ってほしいと願っています。
関連情報
- - 会場詳細: lagom miyota(MMoP内)
- - 住所: 〒389-0207 長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1794-1
- - 電話: 090-4642-3930
- - 開館時間: 10:00〜17:00(水曜日は休館)
- - 入場料: 無料
- - 駐車場: あり(MMoPのパーキングをご利用ください)