5月の派遣平均時給
2025-06-18 10:25:45

2025年5月度派遣平均時給が1,630円に上昇、求人件数も増加傾向

2025年5月度派遣求人市場分析



2025年5月、ディップ株式会社が発表したデータによれば、3大都市圏における平均派遣時給は1,630円に達しました。この数値はいくつかの興味深い背景を反映しています。前年同月比では54円の増加となり、労働市場の回復を感じさせる結果となりました。月ごとの比較では、わずかに2円の減少が見られるものの、全体的な傾向としては依然としてポジティブな動きが続いています。

求人件数の動向


5月の派遣・紹介予定派遣求人件数は約195,000件とされ、前年比で9.4%の増加を示しています。しかし、前月比で6.0%の減少が見られ、一定の調整期に入ったと考えられます。このような変化は新しい労働力を求める企業のニーズを反映していると言えるでしょう。

エリア別の平均時給


エリアごとの分析も興味深い結果を見せています。関東エリアでは平均時給は1,713円(前年比54円増、前月比1円減)、東海エリアは1,459円(前年比44円増、前月比15円減)、関西エリアは1,522円(前年比47円増、前月比2円減)となり、いずれのエリアでも前年同月比での増加が見られます。これは、各地域ごとに異なる経済状況、企業の採用戦略によって影響を受けていることを示しています。

職種別の動向


職種に目を向けると、すべての分野で時給の前年同月比の増加が見られています。「事務・オフィス系」では平均1,578円(前年比22円増)。販売や営業、サービス系では平均1,526円(前年比20円増)となり、特に「IT・エンジニア系」では2,324円(前年比29円増)と、高い時給が提供される傾向が続いています。医療や介護、研究、教育系では特に目立った118円の増加が記録され、その分野の重要性が際立っています。

調査内容の詳細


この調査は、日本最大級の求人情報サイト「はたらこねっと」に掲載されているデータを基にしています。そこでは、一般派遣や紹介予定派遣の求人情報が抽出され、平均時給が算出されています。なお、査定にあたっては、残業手当や休日手当、通勤手当などの基本給以外は含まれておらず、純粋な時給データに基づくものです。

結論


こうした動向は、今後の派遣市場の展望を示唆しており、企業間での競争や労働条件の改善が進んでいることを示しています。労働市場の変化に注目し、うまく活用することで、求職者に有利な条件がさらに広がることが期待されます。労働環境の整備が求められる中で、企業と労働者が相互に利益を享受できるような市場の発展が待たれます。


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会社情報

会社名
ディップ株式会社
住所
東京都港区六本木3-2-1六本木グランドタワー31F
電話番号
03-5114-1177

トピックス(経済)

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