大館の新工場が誕生
2022-04-21 17:46:36

新たな時代を迎える大館試薬センター第二工場の竣工

プレシジョン・システム・サイエンス株式会社の新たな扉



この度、プレシジョン・システム・サイエンス株式会社(PSS)が秋田県大館市に位置する「大館試薬センター第二工場」を新たに竣工しました。このプロジェクトは2021年4月に始まりましたが、ついにその完成を迎え、生産能力が大幅に向上しました。

新工場の特徴



新しい工場は、隣接するエヌピーエス株式会社の施設と共に、現代の医療やバイオ研究に必要不可欠な試薬を生産するための新しい拠点となります。具体的には、生産能力が約600万テスト/年から、なんと約3,600万テスト/年にまで増強され、6倍の生産を可能にしました。これにより、全世界的な試薬の需要にも迅速に対応できるようになるのです。

工場概要


  • - 所在地: 秋田県大館市花岡町字前田40-16
  • - 構造: 鉄骨平屋建て
  • - 延床面積: 約3,600平方メートル
  • - 敷地面積: 約6,000平方メートル
  • - 生産品目: 遺伝子(核酸)抽出試薬、プラスチック消耗品、装置など。

この工場の基本設計では、効率的な試薬生産が可能になるよう工夫が施されており、生産ラインは最新の設備で整えられています。特に魅力的なのは、ユニバーサルデザインの抽出試薬の開発です。さまざまな種類の検体や検体量に対応できるこの試薬は、PSS社の自動化装置と組み合わせることで、実験者の負担を軽減し、高品質な核酸の抽出と精製が簡単に実現できます。

業界におけるPSSの役割



プレシジョン・システム・サイエンス株式会社は1985年に設立され、分子診断の自動化に特化した装置を開発してきました。その実績は国際的に評価され、OEMとして世界的な業界のリーダーに供給してきました。特に、コロナ禍においては、自動化されたPCR検査システム「geneLEAD」が注目を浴び、医療現場におけるニーズに積極的に応えてきました。

今後、PSSは自社ブランド製品の販売へも注力する方針を掲げており、この新工場は新たなビジョンの基盤となるものと期待されています。

まとめ



大館試薬センター第二工場の竣工は、企業としての成長だけでなく、医療やバイオ産業においても重要なステップを意味します。試薬の需要が高まる中で、この工場が持つ生産力は、未来の医療の発展に寄与することでしょう。私たちの健康を支えるために、PSSが果たす役割はますます重要になります。今後の展開に目が離せません。

会社情報

会社名
プレシジョン・システム・サイエンス株式会社
住所
松戸市上本郷88
電話番号
047-303-4800

トピックス(科学)

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